釣り竿ロングワイヤーの改修
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釣り竿ロングワイヤーの改修に着手。今までは釣り竿の根元にATUを設置して竿の端に向かってワイヤを伸ばしていました。竿に収まらない部分は、先端で地表方向にベントしたり、折り返したりというスタイルでやっていました。

今回は今までとは異なり、テラス右端に設置したATUから伸ばしたワイヤーをテラス左端から仰角45度で上方に伸ばした釣り竿の先端で吊り下げ、ベントさせたワイヤをテラス内まで引っ張り、先端はプラ碍子をバラスト代わりに使用しテラス床面50cm付近にぶら下げました。
7MHz以上はATAS-120AでQRVするため、最悪でもサンハンにでられればOKという割り切りで設置。(笑)ATUはcg-3000を使用しています。
この状態で仮設し試験電波発射。設計周波数で見事にSWR=1.0付近に落ち着きました。3.5MHz帯は3.6MHz、3.8MHzでも同調することを確認。7MHz、10MHz帯も全帯域で使用可能。14MHz帯だけはATUが同調してくれない周波数があります。14.000MHz付近は辛うじて同調がとれるので、この辺りで同調を取ってから室内のチューナーで追い込み、周波数を上にずらして補正してやれば無理やりQRVできなくもありませんが・・・。18MHz〜28MHzは各バンドで同調がとれました。なんと今回は50MHz帯もATUが同調してくれるというオマケ付きです。50MHz帯はテラス正面に建設中のビル工事の影響で縮小ムードなのですが、また新たな楽しみが増えました。

取りあえず電波は出せるようになりましたが、厄介な問題が残っています。インターフェアー対策です。一応、それなりのナレッジは積んできたつもりですが、コレばかりは「王道」が存在しません。サンハンは兎に角厄介。今回もシャックのモニタSPに「モゴモゴ」が入り込んでます。取りあえず必要最低限の策は既に講じてあります。ATU直下の同軸にはコモンモードフィルタを挿入し、ATUの設置場所もテラス内で最も設置抵抗の低いポイントを選びました。ATUからは3D−2Vの芯線とシールド線を両端でショートさせたアース線を用いて最短距離で接地。運用時のみATUをテラスの外側に突き出すように、可動式のアーム上に設置しました。給電点がテラス内にあると高周波エネルギーが滞留してしまいエライことになります。逆にテラスの外側に出すとノイズの雨にサラされることになりますが、ココは一工夫。CG-3000の内部はプラスチックケースに基板が剥き出しで固定されている粗末なモノ。ケース内側をアルミ箔で覆ってGNDに接続します。これだけでノイズレベルが低くなりました。ATUの制御ケーブル(3芯シールド線)を室内に引き込んでおりコレにもコモン電流が乗っている可能性があります。8の時トロイダルコアにケーブルを巻き付けてコモンモード対策を施しました。 以上の結果、シャック内のモニタSPから「モゴモゴ」は消えました。
設置したばかりなので、成果については後々レポートします。