週明けです。【2021/11/09】

 11月だというのに半袖で過ごせる日があったり、やはり季節感が狂っていますよね〜〜。そうそう忘年会シーズンでありますが、この二年分の鬱憤を晴らすかの如く、大量のお誘いを頂く今日この頃です。

  1. HL-726D 作業中
  2. IC-820 修理不可
  3. IC-756Pro 診断終了
  4. ICF-SW77 ご出場
  5. PR-150  ご出場
  6. 今後の修理予定について

 来週14日(日)、相模原ギオンスタジアムにて神奈川県ラグビースクールの交流戦が行われます。小生の監督デビュー戦となりますョ。(汗汗) お近くにお住まいの方は是非応援宜しくお願いします。AM8:45キックオフのグリーンRS vs 田園RS の試合が初陣となります。戦うのは小生では無くスクールの生徒さんですが・・・。

 今日はRHM-12のインプレッションについて書いておこうと思います。7MHz〜50MHzまでの各バンドについて実際にクルマに早着して実験を行いました。

7MHz はSWRが下がりにくい

 先代のRHM-10、GRA-7350Tも同様の傾向です。オプション非装着の最下位バンド7MHzと10MHzについては、共振点SWRが2.8になるなど、かなり高めに反応しました。理由はコイル長に対してQが低いためと考えられます。本来ならXC打ち消し分のコンデンサーを挿入すべきところですが、スクリュードライバ方式のため他バンドにも同調させる必要があるため固定コンデンサーを挿入できません。追加ローディングコイルの早着と430MHzまで対応させたことが主な要因でしょう。同様のスクリュードライバアンテナとして20年以上の歴史があるヤエスATAS-120はコイル径が太くXCが低く抑えられることで、クルマのボディーアースだけで十分SWRを落とす事ができます。因みに、3.5MHz/1.9MHzのオプションコイルを挟んだ場合、これらのQが高めに設定されているため、同調自体も7MHz/10MHzよりブロードになり、SWRも低く抑えられることがわかりました。尚、7MHz/10MHzについては、拙宅のBMW 5シリーズでは、トランクリッドの塗装面に芋ネジを貫通させ、網線をボディマウント、更にMAT-50をフェンダー上に2枚早着した状態で、4mのカウンターポイズ5本(MAT-50に付属する予備の圧着端子を流用した)を早着したら両バンドともベタ落ちしました。これは車両の形状、サイズ、基台設置場所によっても変化する可能性があります。フレンド局がアルファードで実験した際には、フロントボンネットの運転席近くにマウントした基台でエンジンルーム内に網線をマウントしただけで最良点となったそうです。MAT-50×3枚でもダメという書込がSNSにありました。最終的には10mのカウンターポイズ一本あれば確実に落とせることまで検証しました。但し、この場合はカウンターポイズを延ばした方向に指向性が出ます。また、駐車場所によっても大きく変化することを確認しました。やはり水辺に近い場所では良好な結果が得られるようです。

 ところで、肝心の飛びについてです。モノバンドのモービルアンテナやATAS-120と比較した場合、特にローバンドについてはS2~S3程度飛びも受けも良くなる傾向でした。これはGRA-7350Tと同様です。14MHz以上のハイバンドについては、モノバンドアンテナと変わりません。花桃の丘で実験中、18MHz SSBでニューカレドニアからのCQが59で入感していました。試しにIC-705 の10Wで呼んだところ、レポート53が帰ってきました。14MHz以上はボディアースだけでSWRがベタ落ちするため、非常に安定しています。

1.9MHz/3.5MHzはどうか?

 気になるオプションバンドについてですが。上述の通り両バンドとも比較的にSWRが低く、意外にも7MHzよりブロードな特性になることも分かりました。特に3.5MHzについては3.55MHz付近に共振させておくと3.5MHzから3.575MHz付近までは無調性で行けました。アンテナ長が3m近くになるため、モノバンドのモービルホイップよりも確実に飛びます。1.9MHzについては近々、開発担当者のK氏(メーカー社員)と共に再検証する予定です。

中間報告

 造りについては初回のインプレッションで触れた通り “Made in Japan”だけのことはあります。何と言っても説明書の内容が濃いこと。(笑) 因みにGRA-7350Tはコピー用紙半ペラ一枚です。理解している人が使う分には問題無いのですが、初心者向きではありませんね。流石国産品は御年を召されたOMにも親切です。但し正直に書いてしまうと、GRA-7350Tの株が更に上がった感じも否めません何故ならアンテナとしての基本性能は互角だからです

 ちょっと変わった実験も行いました。CQオームさんオリジナルのMAV-2を使用し2本のRHM-12、或いはGRA-7350T、若しくは片側をRHM-12、もう片側にGRA-7350TかRMH-10を装着したダイポール化実験も行ってみました。するとトランクリッド上で落とすのに苦労したSWRが1.8程度に簡単に落ち着くことが判明しました。しかも”L型配置”(バーチカル)にすると更にSWRが下がる傾向にあります。V型バンザイダイポールで地上高2mちょっとですけど、7MHzの国内については明らかに受けが強力になりました。収縮ポールで3m以上に上げて実験したいものです。

 何れにしても、まだまだ色々試したくなるアンテナで久々にワクワクしました。引き続き検証を続けます。

早速RHM-012、GRA-7350Tの比較検証をスタート
番外でこんな実験も(良好です)
まずはRHM12から
素の状態だと7MHzは使えない?
続いてライバルのGRA-7350Tは如何に
ほぼ同様の結果に・・・
MAT-50を二枚増強
網線でボディーアースも
ダメだしのカウンターポイズ 4m×5本
これを流用(これらの組み合わせで7MHzまでベタ落ち)

 お仕事のレポートです。今週から1ライン増えて6ライン体制になりました。先週は祝日が入ったり修理不可やご予算超過の中断案件が続いたため、今週は出場数が減少しています。


HL-726D 作業中

 プロテクション回路故障の本機です。深圳からICが届きましたが、ナント不良品でした。サプライヤーにクレームして代替品を手配中です。深圳からの電子デバイスがかなりヤバイことになっています。このままだとメーカー同様の事態が起こりかねません。日々、新たな調達チャンネルを模索していますが、やはりサプライチェーンの回復を待つしかないのでしょうか。。。 今週中に到着予定です。


IC-820 診断終了

 「Sメーターが振れない」とのことでした。受信はしていますが、強電界歪みまくります。即ちAGC故障です。IC15の故障が濃厚ですが、AGCは範囲が広いため複数箇所の故障についても検討する必要があります。メーカーならASSY交換で工数をカットするところですが、当然ASSYなど在庫しているはずがありません。御見積金額が見合わないため今回の修理については中断させて頂きました。


IC-756Pro 診断終了

 「Sメーター振り切れで受信できない」とのご相談でした。当初AGCの故障を疑ったのですが、調査したところ送信もアウトです。本機はAGCの制御もDSPが行っています。昨今の無線機は殆ど同様の構成ですね。DSP-Aユニットの発熱状態が尋常ではありません。温度センサーで測定したところ表面温度が70℃に達していました。レギュレーターICのシリコングリスが足りないのか?? 上手く放熱されていない気がします。DSP-Aユニットはガッチリシールドされており、全てSMDで構成されています。因みに、ユニットを取りだして暫くして戻したところ、一時的に症状が再現されなくなりました。送受信とも正常にできます。暫くすると、再び症状が再現されました。恐らく、内部のSMDケミコン、スルーホール異常、直下のIF基板上にも大量のSMDケミコンがあり、これらの不具合であると睨みました。しかしながら、この様に症状が出たり、出なかったりでですと、追い込みが困難なため、怪しい箇所を総交換、総修復するしか術がありません。完全に青天井状態です。機器の年式と費用対効果を鑑みた場合、修理が果たして合理的なのか否か、判断がつきません。オーナー様とご相談の結果、作業を中止するに至りました。

送信もダメ??
コイツです・・

ICF-SW77 ご出場

 本当に入場数が激増していますね〜。またまたICF-SW77です。今回はFMのディスクリ故障でした。


LOWE PR-150 ご出場

 夏にも同型式を拝見させて頂きました。かなり強力なプリセレクターですね。感度が上がるわけではなく、あくまでも混信除去(抑圧・混変調対策)を目的とした装置です。前回拝見した個体は確か、220KHz〜のスイッチ不良を積み残していた記憶があります。今回は全チャンネルOKでした。


今後の修理予定について

 そろそろ年末進行が見え隠れし始める時期です。今年はコロナの影響で全作業をリモート化したため、特に大型の案件が長期対応になっています。小生が担当する横浜事業所のラインについては、この後「長期対応専用」となる見込みです。HL-726D、FT-757GX ii 、HL-130Uのご出場後は、NRD-92、RJX-661を長期担当させて頂きます。またリモートの上尾、町田の両事業所も稼働中です。

  1.  入場中 長期対応 作業中(上尾3)
  2.  入場中 長期対応 ライン空き待ち(横浜2)
  3. HL-726D  入場中 長期対応 作業中(横浜1) —— 部品不良につき再送依頼済みです。
  4.  入場中 長期対応 ライン空き待ち(横浜2)
  5. TS-770 入場中 部品待ち 作業中(上尾3)  ——  部品調達に時間を要しています。
  6. IC-551 入場中 作業開始 (町田1)
  7. TS-850 入場中 検査町 (町田2)
  8. FT-757GX ii 入場中 検査待ち ライン空き待ち(横浜1)
  9. HL-130U 検査待ち ライン空き待ち(横浜2)
  10. その他 10月28日以降にご入場の修理品など
  • Aperture: ƒ/1.5
  • Camera: iPhone 13 Pro Max
  • Focal length: 5.7mm
  • ISO: 50
  • Shutter speed: 1/5076s

作成者: JG1BVX

・放送メディア・コンサルタント ・ソーシャルメディア・コンサルタント ・通信インフラコンサルタント ・ITC人材斡旋エキスパート ・個人投資家  社会人のスタートは大手航空会社の運航乗務員。当時自社養成パイロットの道は閉ざされていて、近い将来これが再開することを期待して航空機関士(FE枠)で入社しました。ラインチェックアウト後に航空機関士職種が廃止されることが決定、パイロットへの移行を考えましたが地上職(総合職)転換への道を選択、マーケティング・アナリストとしての教育コースに乗りました。  その後、外務省外郭団体(国際催事運営)を経て、ITメディアの大手企業に転職、現在副都知事を務める”爆速上司”(後に社長・会長を歴任した宮坂学氏)の元、日本最大のニュースサイトのプロデューサーとなりました。就任時直後に"福知山線脱線事故"、"中越地震"の報道などで四半期売上をたった1日で達成する機会に遭遇しましたが、世間から「人の不幸を生業とする商売」と揶揄されたことが後の進路に大きな影響を与えました。この時期、誤報道を巡り複数の係争の矢面にたったのですが、この会社には編集権が無く、配信されるニュース・ソースを強大なサーバーリソースから配信しているだけで、誤報道を直ちに配信停止できないなど「システム上の課題解決」に翻弄させらた数年を過ごしました。  当時ニュース素材を購入していた民放キー局から誘いを受け転職を決意し、サラリーマンとしてのラストランを走り始めました。IT時代のM&A体験が評価され、経営企画局の投融資担当を銘ぜられます。会社が保有していた球団の売却、出資先のIT企業、芸能プロダクション、アニメ制作会社などの役員を兼任しながら、ITとメディアの狭間で浮き沈みする日々を送りましたが、ある投融資案件が座礁し、その責任を取る形で退職することになりました。まぁ、この会社に未来を感じなかったというのが正直なところです。  局では、技術系退職者の受け皿となっていた派遣会社の整理が最後のミッションになり、この会社を複数名のOBと共に存続させるべく、退職金を注ぎ込んで株式を取得、10年後にアマチュア無線の修理をやる会社になっていると想像できませんでした。 【資格】  第二級総合無線通信士・航空無線通信士・第二級アマチュア無線技士  宅地建物取引士  職業紹介人講習課程修了  航空従事者(事業用操縦士・航空機関士) 【経歴】  慶應義塾中等部 卒 1978  慶應義塾高等学校 卒 1981  慶應義塾大学法学部政治学科 卒 1985  慶應義塾大学理工学部機械工学科  卒 1987  日本航空株式会社(運航乗員→地上職)1987 - 1998    運航本部運航乗員部    運航本部運航統制室    国際旅客マーケティング部    日本アジア航空(出向)    Rensselaer Polytechnic Institute Engineering (社留)    団体出向(退職-1998)  社団法人 国際文化協会(前職から出向→転籍)    ミス・インターナショナル/ ミス・ワールド世界大会 事務局長 1998 - 2002  ヤフー株式会社 コミュニティー事業部 Yahoo! フォト プロデューサー (2002 - 2002)   メディア事業部 Yahoo! ニュース プロデューサー( 2002 - 2006)  株式会社東京放送ホールディングス (2006 - 2012)   経営企画室 投融資担当   出資先 芸能プロダクション (株)スイートパワー 監査役 (2006 - 2007)   出資先 アニメ制作会社 (株)デビットプロダクション 監査役(2006 - 2007)   出資先 株式会社インデックス 社外取締役 (2006 - 2007)   子会社 (株)TBSディグネット 取締役 (2008 - 2011)    ・日本アマチュア無線振興協会担当プロデューサー(JARD 創立記念 イベント担当)    ・みんなのメイク担当プロデューサー    ・あやとりブログ担当プロデューサー  出資先 TBHD株式会社 取締役就任(2009)  TBHD株式会社 代表取締役就任(2011 - )   ※ 東京放送ホールディングスより株式譲渡、オーナー社長となる。      (株)TBSディグネット 嘱託プロデューサー (2011 - 2018)  Zコーポレーション株式会社 アドバイザー (2018 - )  

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