おはようございます。今朝は一転して快晴です。気温も上昇中、8時30分現在で30度を超えています。水分補給しながら過ごしましょう。今日一日頑張れば週末です。ラボは真空管機・ハンディ機・UHF機の修理と賑やかです。

一昨日からのOH作業についての詳細をお伝えします。

FT-101S 10W機 絶好調!!

 送受ともアウトだった個体が蘇りました。外装はまずまずのFT-101初期型10W機でしたが、送受ともダメでは唯の飾りも同然ですね。先ずは埃取りと接点洗浄からスタートです。送受NGなので、取りあえずキャリブレーション・トーンが受信出来るか確認してみました。25KHz/100KHzとも微かに聞こえます。しかし、PRESELECTの位置がメチャクチャです。恐らく局発が混合されていないのでしょう。その辺に的を絞って整備開始です。RFユニットを引き抜き、グラついている部品はないかチェック。怪しいケミコンを交換しました。コテを充てると、空砲が鳴る箇所が多数ありました。スルーホールの陥没です。ヒビも入ってます。ユニット全体の半田を再処理しました。IFやAVRも同様の症状がみられたので処理しました。また送受切替時にリレーがチャタリングを起こしてます。メインリレー、送受リレーともにカーボンでケース内が汚れています。SW類同様、ケイグ剤でジャブジャブ洗濯・換装後に再装着、チャタリングは無くなりました。

とりあえず送受はOKに・・・

 SSGから14.1757MHz 35dBµVの信号を入れたところ、14.175MHz付近でメーターが大きく反応しトーンが聞こえてきました。他のバンドもOKです。どうやら受信は回復したようですね。トラッキングは後回しにして送信を試します。その前に、ファイナル周りの埃を完全除去しておきましょう。6JS6Cを取り出し軽くブラッシング、ファイナルボックス内を綿棒で掃除します。プレート・バリコンの羽根が錆ていますが、この程度なら大丈夫でしょう。狭い場所はモールで清掃します。お膳立てを整えて、いざ送信試験開始です・・。 14.175MHzで14W程度(キャリア)を確認しました。コレで送信可能な状況になりました。同梱頂いたマイクでPhone系のチェックを行いましたが、ウンともスンともでません。ラボ所有の他社製ローインピーダンス・マイクを繋いだところ、USB、LSB、AMともクリアな変調が出てきました。(BFOは要調整)何故か21MHzより上はパワー不足です。6JS6の中和ズレを疑いましたが、結果的にドライバの12BY7Aを新品に交換したところ、すんなり解決、各バンドで定格以上の出力が出るようになりました。

ロータリーSW洗浄中

フィアナル・ボックス内・・汚い

カーボンが大量に不着

接点洗浄

6JS6C 埃が焼き付いている

軽くブラッシング

モールを使って埃取り

キレイになったかな?

球とリレーを戻して・・

12BY7Aは交換

RFユニットの半田再処理

下駄を履かせて調整中

IFユニットもクラック箇所を確認

内部コンディションが回復

同梱マイクは修理不可能

 本機のマイク入力インピーダンスは50KΩです。従って600Ω系のロー・インピーダンス・マイクも一応は使えます。(逆の場合は使えない)テストに使用したのはナショナル製棺桶マイクでした。さて、同梱の純正マイクですが、こちらはダイナミック・マイクロフォン・カプセルそのものがアウト、恐らくコイル切れかと思われます。残念ながら修理はできません。代替のマイクをお使い頂く必要がありますが、前述の通り、ピン配列さえ揃えば、ロー・インピーダンスの他社性ダイナミック・マイクが使えます。出来れば純正の50KΩマイクが望ましいです。では、総括します。

残念ながら同梱マイクは修復不能

概ね10W以上

3.5MHz 軽く15Wを超えて・・

28MHz バッチリ10W以上

14MHzも同様に10W以上・・

セミ・オーバーホール完了

【ご依頼内容】

1)送受信不可能

 について、修理を承りました。

【症状・処置について】

 上記1)について、症状を確認しました。原因はRFユニット内の半田付け不良などで混合段が機能せず、IF=RFの変換が正常機能していなかったことによります。半田再処理、ケミコン交換で修復しました。他のユニットについても半田劣化が著しいため、同様に処理しています。送受回復後も21MHz以上が出力不足の傾向にあり、ドライバ12BY7Aを交換し、全バンドでの出力を回復しました。この際、SW類・VR・リレーなどの接点洗浄を行っています。これらの実施後、IF、RFのトラッキングを実施しました。  以上の結果、各バンドにおける定格出力、変調(USB、LSB、AM)を確認しました。また、受信感度は14.175MHzにて、測定限界値の-140dBmmで復調することを確認しました。顕著な周波数ドリフトも発生しません。全体的に、極めて良好に動作します。尚、上記理由により、変調テストは弊社所有のマイクロフォンで実施しました。

以上にてC/Oです。

スタンダードC408のバッテリー交換完了

 バックアップ用メモリ電池の交換作業です。縦型端子付きボタン電池のリプレイス作業です。写真の通り交換完了しました。単純作業なのでビデオは割愛させて頂きます。

本機に使用するのは右側のタイプ

取付完了です!

 と言う訳で、アッという間の一週間でした。作業ラインを増設した効果が出始めてます。この分だと、大型機やリニアアンプの作業に時間を割けそう。次に小生が担当するのはIC-1271です。真空管機から1200MHzのオールモード機に頭の中を切り替えなければ・・・。来週も気張っていきます!! 皆様、良い週末をお過ごしください。m(_ _)m

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