おはようございます。初夏を思わせるような日差しが降りそそぐ横浜地方であります。暑い1日になりそうですなぁ。ラボも冷房を入れてます。今日もボリューミーな報告になりそうなので、与太話は抜きにして本題に入ります。

AS-76 特重整備進行中

美しいユニットレイアウト

 すごい受信機です。“聞きしに勝る”とはこのことか・・・。周波数カウンターは動いていませんが、受信は出来ています。まず驚いたのは立ち上がりの安定度です。今時の無線機に引けをとりません。ドリフトは皆無です。そして、機構部品は航空機や軍用機器の様に頑強で、劣化など微塵もありません。まるで測定器です。オーナー様から「ハム音あり」とのご報告を頂いていますが、ラボのモニターSPの径が小さいせいか、全く気になりません。810KHzでFENをモニターしていますが、イイ音です。手始めに周波数表示ユニットと周波数カウンターユニットの電解コンデンサーから交換。こちらも本機に見合う、オーディオグレードのニチコン製 “Fine Gold”へ。表示ユニットのスルーホール一箇所が導通不良でした。ここはGNDラインですが、プリントパターンの事情なのか、一枚の基板内で別々にシャーシ・アースされている2箇所ある内の一つです。ループによる発振が起こる場所でもないので、リード・バイパスで修復しました。周波数表示が不規則に点滅していた事象はピタリとおさまり、**.925.0を安定表示しています。相変わらず周波数は動きません。IC1のVCC電圧を測定してみると、10V弱掛かっています。回路図には+5Vと記載されています。もしや「発振?」・・・。先程のGND取り回しの理由が発振対策だとすると、VCCの電圧異常で異常ループを発生している疑いが濃厚です。因みに回路図の記載と基板の実態が異なり、半日無駄にしました。(汗)IC1のピンアサインが実態と異なりました。また、回路図には存在しない抵抗が16本装着されています。ww リビジョンの違いでしょう。

カウンターユニット ケミコン交換

周波数表示ユニット ケミコン交換

リードバイパス処置

表示輝度が安定した

電源ユニット半田クラック

 低電圧+5Vが10Vになっている件は、どうやら電源自体の故障です。15V系はトランジスタの定電圧回路からそのまま出ており無調整です。5V系は半固定VRで調整可能ですが・・。VRが全く反応しません。基板をひっくり返してみると、少々半田が薄くなっているのが目視できました。スルーホールが陥没したか、気泡が破裂したものと思われます。再半田処理して半固定VRを回すと電圧が変位しました。+5Vに調整完了・・・。 おお〜〜周波数が動きます!! 

周波数カウンター復活!

VFO連動して動作することを確認

周波数ズレ・・・ 

  山勘がヒットし無事に第一目標をクリアです。それにしてもサービスマニュアル無しの手探り修理というのは辛いものがあります。ブロック図と局所電圧記載のない回路図だけで何とか作業していますが、故障箇所によっては山勘が通用しません。周波数表示が戻って気を良くしたところですが、肝心の表示周波数が僅かにずれています。本機の受信モードはSSB(USB)・CW・AMのみです。LSBはCWのキャリアポイントをスライドさせることで対応させます。即ち、今時の無線機の様に周波数がゼロイン状態で直読できるものではないのですが、そもそもCALIBLATE状態で2KHzほどの誤差があることを確認しました。周波数カウンターはVFOの出力を読んでいるので、局発を調整することになりますが、本機はローバンド側はトリプルスーパー、ハイバンド側はダブルスーパーです。ハイバンド側の局発はローバンドと共用となるため、最初にハイバンド側をトラッキングした後、ローバンド側の2nd OSCの局発19.5MHzを調整して帳じり合わせを行います。本機は31バンドに分割されているため調整は31箇所です。流石に骨が折れます・・・。VFO自体もズレているので最後に調整します。

 この後、IF、RFトラッキングとメーター校正を行います。

 

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