おはようございます。雪は積もりませんでした。7時台まで曇っていましたが、段々陽が差して参りました。西日本は今日も大雪の模様です。数週間前より左手親指の付け根が痛み、外科に行きました。手を突いたり、転んだりして記憶はありません。「疲労骨折」だそうです。ここ数日、重量級の修理が続いたので、そのせいかと・・・。機器の上げ下ろしや、(感電に注意しながら)ムリな姿勢での作業が祟った様です。

 精進が足らんということであります。カルシウム摂取に努めます!! そんな訳で、昨日は軽微な調整作業を2件優先させて頂きました。m(_ _)m 2台のIC-505の調整です。

IC-505 調整ポイント

帰ってきた “IC-505″

 まず、内部へのアクセス方法です。上蓋の外し方ですが、側面と背面のビス計6本を抜き取ります。側面のネジは全部外さずに下蓋側は残すことがコツです。本機は下蓋を外すと少々厄介。メモリバッテリーの交換時以外にはアクセス不要ですので、上蓋だけ開けて作業しましょう。(アレ、そういうブログだっけ?)

 本機の場合、多くの個体が周波数ズレを起こしています。まずは基準周波数の校正から。正面右側の大きなシールドケースがPLLです。ローカル信号のケーブルが出ていますの、メイン基板側のプラグを抜いてからシールドケースの蓋をあけます。PLLユニット内に2個の水晶と小さなシールドケースに収まったVCOが見えるはずです。5.12MHzのOSCと19.64MHzの局発からなるローカル信号は63.99MHz〜67.9899MHzとなり、第一IFの13.99MHzと合わさって50MHz〜54MHzを生成する仕組みですが、周波数表示はプリスケーラー付きのカウンターで局発を拾っていますから、こちらは動かせません。基準周波数の5.12MHzを微調整してローカル周波数を調整します。周波数をFMモードで52.000MHzに合わせておき、PLLから延び出るているローカル信号のケーブルを抜きます。ここに周波数カウンターを繋いで、5.12MHz 水晶(X1)横のコイル(L10)を調整し65.9900MHzに合わせます。PLLがアンロックしている場合は、VCO離調ですので両バンドエッジでホワイトノイズが聞こえるポイントにシールドケース内のコイルを調整。モノバンド機なのでロック電圧は気にしないでください。最後に先程周波数カウンターを繋いだポイントにRFミリボルト計(オシロでOK)を繋いで出力最大に調整すれば、PLLの調整は終了です。

 続いてBFOの調整です。PLLのシールドケースの隣に長方形のシールドケースがあります。ここがBFOです。蓋を開けると手前にUSB調整用のトリマー、奥に向かってCW調整用、LSB調整用のコイルが並んでいます。IC4の7番ピンに周波数カウンターを充て、USBで13.9915MHzとなるようにトリマーを調整します。続いて、CWモードでマイクのPTTを押して送信状態にして13.9907MHzに調整、LSBモード受信で13.9885MHzに調整します。上記の“CW送信、LSB受信”の調整を3回繰り返して下さい。最後にUSBに戻して13.9915MHzになっていることを確認します。ズレている場合は、最初からやり直して下さい。劣化したトリマーは温度変化でも離調します。状況に応じて交換することをオススメします。測定器が無い場合は、リファレンスとなる無線機を側において、実際に変調を出しながら調整すればOKです。口笛でビート・インするポイントに調整すれば良いでしょう。

 因みに、ローカル周波数の校正をやらずにBFOだけ弄ってしまうと、キャリアポイントがメチャクチャになりますのでお気を付け下さい。

左サイドパネル

左サイドパネル

リアパネル

外すのは上段のみ

ローカル信号のプラグを抜いておく

基準周波数調整

BFO 下からUSB / CW / LSB

左)HM36 そのままでは使用不可 右)純正のHM7

 ついでに送信・受信のトラッキングを行いました。リニアアンプONで12W、OFFで4Wの出力を確認しました。本機はドリフトも少なく、外部電源を繋げば10W運用できるので、もう少し人気があってもよさそうなものですが、オークションでの価格は低めです。FT-690やFT-817よりも遥かに重いし、デカイし・・・そんなところが評価に繋がっているのかと。それとマイクは純正を使用しないとゲイン不足になります。現行のアイコム純正8ピンは使えません。小生は電池ボックス側にリミッティング・アンプを入れて、現行マイクを使えるようにしていました。

 以上で周波数校正は終了です。動画にするまでもないので、スナップだけでお許しください。送信・受信のトラッキングは回路図を見れば一目瞭然ですので割愛します。この件についての質問はご無用に願います!! 修理指南サイトではございませんので、悪しからず・・・m(_ _)m

 余談ですが、スプリアスもチェックしました。側波も高調波も-50dB以下に抑えられており、十分使えそうな感じです。

本日の修理案件

 FT-736MX が隣の机に乗りました。こちらはEさんが担当しています。只今所見中ですので結果は週明けに。小生はTS-670の作業に入りたいと思います。良い週末をお過ごし下さい。

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