おはようございます。本日も定時前よりラボ入りしております。外気温は低いのですが、ラボ内は測定器やら被験機など、熱源が大量にあるため暖房不要。夏は地獄ですが・・・。測定器もウォームアップが不可欠。多分、3〜4℃は室温が上昇します。

 さて平行作業中でしたTS-660の作業が終わりました。こちら以下についてご相談を賜りました。

  • メモリが消えてしまう
  • NBの効きが悪い
  • 諸々の調整

TS-660 修理完了

 この当時のトリオ中型機、モービル機は未だバックアップ電池を搭載しておらず、リアのバックアップ電源に専用のバッテリーパックを接続して不揮発メモリを温存していました。勿論、今更入手は困難ですし、使い勝手が宜しくありません。お馴染みの方法として、バックアップ・ラインにダイオードを入れてその先にボタン電池を繋ぐやり方があります。今回もその方法で対処させて頂きました。バックアップ・バッテリー端子のホット側に適当なダイオードを繋ぎます。これは逆流防止用でバッテリー保護が目的です。CR2032×2のホルダーを写真の用に接続しました。これで電源を切ってもメモリは消えなくなりました。しかも、バッテリー交換が簡単です。内蔵(基板実装)タイプのバッテリー交換時にもこの方法がオススメです。

 次にNBですが、こちらは手順通りの調整方法でつめました。この当時のNBは現在のワイドタイプとは異なり、効きがイマイチです。実際の効果については??ですが、一定のノイズに対しては相応に作用するものと思われます。

ダイオードを熱伸縮チューブでカバー

CR2032×2のケースを装着

コントロールユニットはIFユニットの下

IFユニット脱着中

リファレンス周波数調整完了

埃混入も顕著 清掃します!

 さて問題はトラッキング調整です。本機は内部劣化が著しくケミコン劣化も確認しています。とは言え、これらの施工には1〜2日掛かってしまうため工賃もそれなりに嵩んでしまいまうため、今回は恐る恐る調整しました。特に送信系に関して、最大出力時に回り込みが発生し、PTTが入ったままになる症状を確認しました。リファレンス周波数は30〜40Hz程下にズレていました。実用上問題ありませんが、自分は.000KHzで送信しているつもりでも相手方側では.960KHzとなります。これは校正しました。8.000.000MHzが規定周波数です。BFOも大きく乖離し、キャリアポイントもかなり偏っていました。こちらも規定通りに調整・・・。VCOについては一応ロック範囲内にあります。これらはコントロール・ユニット内の調整になり、IFユニットを脱着して作業しました。最後に送信出力ですが、こちらは「出過ぎ」です。本機は10W機ですがキャリアで17W〜20W近く出ており、最大出力時に前述のような症状(発振・PTT回り込み)が発生します。送信IFから調整しなおし、送信出力は規定の11Wに抑えました。上記症状は改善しています。

 本機の魅力はAM変調でしょう。キャリアを5W程度に抑えてマイクゲインを調整し、いわゆる“+変調”となるようにするとキレイなAM変調が掛かります。未だに6mAM等でも本機を使用されている方が多いですね。受信IF、Sメーターも調整しました。

 

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