おはようございます。少々スロースタートな朝です。昨夜もハンテツ(半徹夜)状態で挑みましたが、朝っぱらから愚妻と愚息が主砲を打ち合う大海戦に巻き込まれ、寝床から引きずり出されました。何とも寝起きの悪い朝であります。ハンテツの事情についてはこれから記します。

 TS-930は結局のところ、ディスプレイ、PLL、シグナル、PA・・と、四個のユニットに跨がる修理となっています。お預かりした時は “ディスプレイ縞発生” “特定バンドでのブラックアウト”という内容でした。結局、故障の引き金は各所のケミコン劣化(パンク、液漏れ・・・)等でしたが、これが実に広範囲に渡っています。シグナル・ユニットもやっと規定値出力が戻ったところで、今度はPAユニット・・・。こちらはドライバのMRF485の故障を確認しました。しかし、これも最初は動いていたような気がするのです。ブログを読み返していくと分かるのですが、SSGで規定入力を入れたときは間違いなく100W以上出ていまし。少々気になり「部品待ち」状態の個体をチェックしたところ、直したばかりのシグナル・ユニットがおかしな事になっていました。電源を投入してAFボリュームを上げると、明らかにホワイトノイズとは異なるザラザラが聞こえてきます。受信系統にも何か問題があるのか・・・・。修理後に誰かに悪戯されているかのような「??な挙動」の数々。納得が行かないので、色んなところにオシロのプローブやテスタ・リードをあてること2時間、定電圧回路の電圧が不規則に上下していることに気付きました。ディスプレイを除く、今まで修理してきた箇所の主電源になる回路です。勿論、修理時には何度もチェックしていますし、今更な感じではあるのですが、電圧変動は ===(正常)===|=(異常)=|=====(正常)=====|=(正常)=|=(異常)=|という様な感じです。回路を追って行くと、大元の電源ユニットに到達しました。故障箇所修理時に色々な場所で電位測定、波形測定をやっていますが、ユニット内の定電圧回路下なので大元の変動には全く気付きませんでした。コレだけ電圧変動が起きているとすると、各部に相当なストレスが掛かっていると思われます。諸にダメージを受けるのは明らかにケミコンですね〜〜。まさかとは思いPAユニットの28V系ラインもチェックしてみると、恐ろしいことに時折40Vを示します。直ちに電源切りましたが、平滑コンデンサ、定電圧トランジスタ辺りに何か起きていることは間違いなさそう。。。。一体何が何だか・・・・・。しかし、今までの修理箇所と全て繋がります。ディスプレイのチカチカはFL劣化ではなく、電圧変動が原因だった・・・。ケミコンが時限爆弾のように続々と壊れた理由・・・。MRF485不審死・・・。既に相当なリソース&部材費を突っ込んでいるので「撤退」は許されません。じっくり向き合って行くことにします。AM5時過ぎまで格闘!! ダウン

 一旦、退却・・・・。

FT-1021X 拝見しました

美しい FT-1021X です!

 大変長らくお待たせしました。昨日より“take over”しました。幾つかの症状を確認しています。外装コンディションの素晴らしいFT-1021Xでありますが、こちらも無線機成人病を色々抱えてのご入場であります。

1「10MHz以下の周波数で出力低下」について、症状を確認しました。

 原因は、IF DBM故障によるものです。当該部品は既に生産を中止しており、代替部品で修理は可能です。

2「TUNERスイッチ-ON時、受信感度低下」について、以下の通り確認しております。

 TUNER ON/OFFにかかわらず、受信感度が低下しております。IFアンプの故障、IFユニット内のケミコン類劣化によるものです。

3「TUNERスイッチ-ON時、突然ディスプレイ、MODEランプ、BANDWIDTHランプが点滅して受信できなくなる(電源スイッチ切ると回復)」について、症状を確認しました。

 コントロール・ユニット内のロジック動作異常が発生しています。こちらについては、ユニット内のケミコン劣化による電圧変動が原因と思われますが、CPUが故障している場合はメーカー特注部品につき入手困難です。

 1については、何度も経験しているので、まずコレで間違い無いと思われます。80年代後半のヤエス製無線機によく見られる症状ですね。上の検索窓からブログ内を漁ると過去記事が出てくると思いますが、DBMに使われているクワッド・ショットキ・ダイオード(ND487C2)の故障でしょう。C2が入手困難なのでC1で何とか対応したいと思います。こちらも入手困難ですが、大手部品商社さんが少量ストックされています。

 2については、IFアンプ周りでケミコン劣化(膨張)を確認しました。電源投入後の特性変化なのでコンデンサ異常と考えますが、膨張アルミ電解に近いFETは予防交換しておくことをお勧めします。

 3に関しては、正直なところ手を付けたくはありません。恐らくケミコン劣化だけだと思いますが、制御系に関してはCPUに修理範囲が及んだ場合、手の施しようがありません。というか小生のスキル範囲を超えます。m(_ _)m チューナー・スルーでの使用をご検討頂きたく存じます。

”後段の波形”、”TP2の波形”から故障箇所はDBMと断定!!

 余談ですが、ローカル混合〜ファイナルに至る回路構成が、同時期のTS-930とクリソツです。使用されている主要半導体デバイスもほぼ一緒ですなぁ。ファイナルのMRF422に関しては当時のテッパンなので当たり前ですが、プリドライバの2SC1973周りは、石もさることながら、エミッタフォロワのダーリントン接続によるフィニッシュなど、当時のデバイス・メーカーのカタログ回路を思い出します。

 

Tagged with →  

コメントを残す