おはようございます。快晴の横浜です。今日は気温が上がりそう、B2B案件で終日ラボ外であります。m(_ _)m 昨日は2台の修理を完了しましたのでご報告します。

珍しい故障の連続

 JG1BVXと言えばRJX-601です。(?ww) 手掛けた個体は数知れず、“二子玉日記の登場回数”でもダントツ1位でしょう。普段はメンテナンスパックのオーダーが多いためブログネタにしない場合も多いのですが、今回は純粋な修理オーダーを頂戴しました。しかも「送受不良」という重篤フラッグです。まず送信からチェックしましょう。

 電源は入りましたが、SPから聞こえるホワイトノイズは控えめです。いきなり“嫌な予感”。。PTANTにRFメータを繋いでPTTを押しても反応しません。「ドライバ辺りか??」 オシロを2SC696の出力に充てみるも、出てきたのは周波数測定不可能な崩れた波形です。IFまで遡りましたが、波形は見えてきません。MIX段にはVFOの出力しか届いていない様です。21MHzの水晶は生きているのか?? OSCトランジスタをチェックするも正常です。出力に2ポールのフィルタが存在しますが、手前が大きく離調しており、コアを回して行くと21MHzの波形が出てきました。するとMIX段から50MHzの信号が出るようになりました。ところがドライバ以降が機能しません。VCCを計ると送信時、マイナス側に振れてしまいます。NPNトランジスタにベース(バイアス)だけ繋いでONしたときの症状、即ち無電位状態です。リレー接点不良を疑い取り外して分解、接点洗浄を行って再装着しました。なんだかカオスですな〜。RF-PAまで調整してキャリアは4W近く出るようになりました。送信変調を確認すると、FMは問題ありませんがAMは変調が浅く、変調器をチェックする必要がありそうです。

リレーを整備

リレーを整備

リレー外すの決行手間です・・・汗

リレー外すの決行手間です・・・汗

MIX段出力確認

MIX段出力確認

ココまではRFが出てきたが・・

ココまではRFが出てきたが・・

 続いて受信側の修理です。感度は低いものの受信回路自体は動いていました。RF-IFのトラッキングで感度は回復したのですが、SP音量が異常に低く明らかにAFの異常です。本機はスピーカーのアンプがAM変調器も兼ねているため、故障箇所が見えてきました。AFドライバの2SC945〜AFアンプ2SC1226A(P-P)の何処が壊れています。過去の経験から2SC1226Aを調べたところ、P-Pの片方が逝かれ、コレクタ〜エミッタが導通してします。コレを交換し、やっと音が出るようになったのですが、音量が小さくVRを上げると歪みます。オーディオ段の入り口にオシロを充て、SSGからAM変調を受信して復調信号を観ると、キレイな波形が出てきました。AFドライバの2SC945の出力波形を観ると歪んでいました。2SC945から2SC1815Yに交換、周辺のコンデンサも取り外して容量をチェックしたところ、2個の電解コンデンサが異常(33µF→66μF、47μF→58µF)です。また、セラコンo.oo22µFが餅の様に膨れあがっていたので交換しました。これで出力波形はキレイになったのですが、AFアンプから後ろは従前通りです。2SC1226A(p-p)周辺にある0.0047μF×3個も交換してみましたが変化ナシ・・・。トランスの異常も疑い、AF回路からトランスの一次側を開放して出力波形をチェックしました。「どう考えてもアンプが正常動作していない」プッシュプルの2SC1226Aのゲインとしては考えられない程、出力が低下しています。行ったり来たりを繰り返し、やっと辿り着いたのが2SC1226Aのエミッタ抵抗故障でした。1.5Ωが完全に焼損し、抵抗値がとんでもないことになっていました。抵抗を交換し、無事にAF回路が回復し受信音・AM変調ともOKです。これがオリジナルRJX-601の音なんですね。AM変調は未だかつて経験したことがないほど“良好”です。今回は「修理」オーダーですので、「FMナロー化」「マイクアンプのリニューアル」「CAL 51MHz化」は実施していません。FMに出られる場合はナロー化をオススメします。

2SC1226A(中央)が故障

2SC1226A(中央)が故障

トランスも撤去してチェック中

トランスも撤去してチェック中

犯人はコイツか!

犯人はコイツか!

交換点数多め・・・

交換点数多め・・・

IC-726S 復活整備続行!!

 ライン落ちから敗者復活を果たしたIC-726Sであります。ラボ保管のジャンクドナー個体からユニット2枚を移植、いわゆるニコイチ修理にて復活させました。本機もドナーとして買取を予定しましたが、倉庫にIC-726の海外仕様機が眠っていたことをすっかり忘れていました。数年前にリソース不足で買取った個体、ヒマな時にコツコツ整備復活させるつもりでいましたが、LPF回路の修理が進まず放置されていました。LCDバックライトの麦球も全切れ状態でしたので交換、完全復活です。10W機でですが定格通り、HF〜50MHzまでキッチリ出ています。中古ユニットなので、恒久的な動作は保証致しかねますが、主要ケミコンは交換済みです。オーナー様のメールに心を動かされました。

 

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