午後の部です。少々立て込んでおり、夕方のブログ投稿になってしまいました。FT-757GXの修理が思いの外「重篤状態」でスタックしております。こちら送受アウトとのことでした。

Not only "PLL"....

Not only “PLL”….

 送信・受信ともダメな場合、まず最初に疑うのはOSC系(PLL)です。これは送受両方に関係する無線機の心臓部であります。20年を超える辺りからVCOロック電圧が規定値から外れはじめますが、主な原因はVCO同調回路の離調でしょう。コンデンサーや半導体の劣化が主な要因で、無線機(回路構成や使用部品)によって事情は異なるようです。今回もお知らせ頂いた内容からPLLアンロックに的を絞って修理作業を進めてきました。PLL-1のVCO電圧を測ってみると、規定値よりも1.1V程度低い電圧を示しました。14.4990MHzにてTP2003の電圧が5.5Vなければダメなのです。T2008を回して4.4Vから5.5Vに上げます。PLL-2側も基準周波数で0.4V程低い数値でしたので調整しました。更にリファレンス周波数、キャリアポイント、各IFステージのBPF通過フィルター、BFOを調整した結果、受信については元気に回復しました。かなり耳は良い部類に入ります。

キャリアポイントも離調

キャリアポイントも離調

リファレンスを校正中

リファレンスを校正中

送信NG!!・・・

このIFTが内部で切れてる・・

このIFTが内部で切れてる・・

 「送信も問題無いハズ!」と高をくくっていたところ、全バンドともダメです。RFユニットの出口にオシロを充ててみたところ波形が全く見えません。回路図を遡って行くと、48MHzのフィルターのin側、即ち第二IFのミキサーで止まっていることが判りました。ここは38.5MHzと8.5MHzを混合して48MHzを生成する場所です。2SK104がP-P接続されるミキサーで、2個のFETのドレイン間にIFトランスの1次側が挿入されています。FETのゲート側には波形が来ています。そして、片方のFETのドレインに波形が見えません。更に、トランスの一次側の両端にテスターを充てても導通が確認できません。間違いなく溶断してます。恐らくFETが異常発振を起こしたのでしょう・・。FETについては代替交換かのうですが、流石に48MHzのIFTは・・・。諦めてオーナー様にご連絡することにしました。でも、昔のヤエスには48MHz IFって、他にもあったような・・・。

物持ちが良い??

 IFTの引き出しを漁っていたら48MHz IFTとマジックで書かれたビニール袋を見つけました。中にはIFTトランスが一つ入っています。「もしや、コレが使えるなら??」 FETは同じ物をストックしていますので即交換可能です。ビンゴ〜〜!! 送信もバッチリ回復しました。 28MHz帯を除く前バンドで100Wを出てます。28MHzだけは50W・・。

 オーナー様にはご心配をお掛けしましたが、無事に修理できましたのでご安心下さい。

 

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