こんにちは。本日も「午後の部」投稿です。今日は蒸し暑いですね〜〜。横浜は30℃を超えたかな? 少なくともラボ内は測定器とハンダの余熱で一日中30℃を超えてます。一週間の締めくくりでございます。頑張って参りましょう!!

ロータリー・リレーを何とかせねば!

ロータリー・リレーを何とかせねば!

 さてさて、一昨日より入場しておりますIC-720でございますが、こちらのFズレ症状は“案の定”でございました。特にCWのBFOズレが顕著で、ここまでズレていると確かにRITでは追い切れなかったかもしれません。というより、やはり経年劣化は否めませんね〜〜〜。まず最初に気付いたのは“メーターが動作不良”です。送受共に触れないので、何処かが断線しているのかと思います。メインユニットのJ2ターミナルの3番ピンがSメーターに繋がっており、途中で送信系のALC/RFラインが合流します。恐らく、その周辺で接触不良・断線等が起こっているのではないかと思われますが、オーナー様のご申告にはございませんでしたので、ラボへの輸送中に断線した可能性も否めませんね〜。それよりも重篤なのはPLLです。本機は起動時にFL管にヘンな表示が出ます。バンドを切り替えると正常になりますが、これはPLLが離調し始めているサインであると考えられます。更に、受信時に基本波の近傍にゴーストが立ち上がります。これもPLL周辺で何かが悪さをしていることを示す挙動です。一応送信はしていますしパワーも出ていますから、PLLが致命的な状況にあるとは思えません。

メンテナンス性は最悪!! PLLは更に下の下・・

メンテナンス性は最悪!! PLLは更に下の下・・

 受信IFは大丈夫そうなので、取りあえずPLLの離調を何とかするえば・・・と思うのですが、如何せんこの機種はPLLがエライ場所にあります。例によって、アイコムお得意の「超難解構造」で、表層にIF、中間層にRF、深層にPLLという三段構造でして、PLLの蓋をあけるにはIFとRFを完全に撤去する必要があるのと、調整時にPLLユニットから延びる何束ものジャンパ・ケーブルをエクステンションする必要があります。つまり、それらを事前に製作する必要があるため工数が嵩んでしまうのです。

 取りあえず、ロータリー・リレーも異常にけたたましいので洗浄しました。

内蔵メーターは動きませんが、これだけ出力してます。(ALC最大)これが限界・・・

2016-07-01 10.02.44

1.9MHz CW Keydown

2016-07-01 10.02.34

7.1MHz CW Keydown

2016-07-01 10.01.55

14MHz CW Keydown

2016-07-01 10.01.35

24.5MHz CW Keydown

  

 ということで、BFO周りはサクッと調整しました。写真の通りです。スプリアスも今のところは大丈夫そうですが・・・、PLLが暴走し始めると手がつけられなくなるかと。。。

BFO CW-TX 確かに低い・・

BFO CW-TX 確かに低い・・ 受信側も離調

規定値に調整

規定値に調整(送信)

 出力不足の解消についてご相談を頂きました。ALCを調整して、ローバンド側は概ね100W〜150W出ていますが、18MHz以上は100Wに届きません。29MHzは60W弱(定格50W)です。実用上この程度問題無いと思うのですが、サービスマニュアルの規定値を出すことはできませんでした。ドライバ段〜PA段のレストアが必須となります。こちらも相当な工数を要するため、やはりオーナー様にご判断頂くしかないと思います。正直なところ、PLLを調整したとしても他の劣化は止まりませんし、離調は確実に進行します。思い出の無線機なのだと思いますが、どこかでトレードオフ(損得の境界)を考慮された方が宜しいかと存じます。取りあえず作業を中断してオーナー様とご相談です。。

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