今朝は地元の東急電車が止まっておりました。まぁよく止まります。直通先を含めた総延長が100kmを超える路線で私鉄では珍しい距離を往き来しており、うんと先の遅延が津波のように全線に行き渡るため、復旧後に正常ダイヤに戻るのにも時間が掛かるとのこと。毎週金曜日は宅内(ラボ内)作業ですので小生には影響はありませんが、家庭内は大混乱の朝でございました。

ドライバ段 2SC3302交換

ドライバ段 2SC3302交換

 さてさて、HL-130Uの続報です。MI401代替のUM9401が結果的に入手できず、下位規格のMI402で代替しました。本個体は何方かが修理にチャレンジされた痕跡がありますが、ドライバ段破壊も含め、故障の主要因はオーバードライブとみて間違い在りません。本機は入力電力に応じてドライバ入力のATTがリレーで切り替わる構造です。実はこれが災いの元でして、勘違いされて壊される方が多いのではないかと思います。PINダイオードは保護回路も兼ねており、過大入力が入ると自己破壊して後段を保護する役割も果たしますが、ヒューズではないので瞬断しません。半導体崩壊がストレスとして蓄積しつつ、忘れた頃に壊れるという表現が正しいかも知れません。即ち、過大入力は、時としてドライバ段を最初に破壊してしまいます。今回お預かりした固体も、TX/RX切替の4個のPINダイオードの一つ(MI401)が壊れていたのでMI402でリプレース、テスト開始から数分後に後ろのMI407が壊れました。これを新品のMI407に交換して数分ご、後ろのMI407が逝かれました。即ち、これらは素子崩壊寸前状態であったと考えられます。4個中3個を交換したことになりますが、その後が安定動作しています。また、本機は5W程度で押しても50W出ますし、10Wで押せば120W出てきます。それ以上は終段のキャパビリティ的に無理ですので、何もオーバーパワーを突っ込んでATT抵抗で熱変換するなど、無駄なことをする必要はありません。定格上は25Wまで突っ込めることになっていますが、10W以下でドライブして頂く事をお勧めします。

PINダイオード MI402で代替

TX/RX切替 PINダイオード

TX/RX切替 PINダイオード

実に良く出力するアンプ

 結果的に、三箇所を修理しました。

  1. PINダイオード交換
  2. ドライバ段トランジスタ交換
  3. バイアス・トランジスタ交換、及びコレクタ側抵抗の交換

 以上をもちまして、正常動作するに至りました。前述の通り、実に増幅率の高いリニアアンプであります。定格通り5W入力に対してHi側で50W、Low側で25W、10W入力に対してHi側で120W、Low側で55Wを確認しました。ややデリケートではありますが、オーバードライブさえ気をつければ、使い勝手の良いアンプであります。

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