お疲れさまです。FT-90Hは軽微な作業でチェックアウト、予定より早くラインが確保できました。FT-757GXの作業に入ったところであります。小振りで人気のあった機種ですね。同時期のアイコム機も同じような構造ですが、当時の流行だったのでしょうか? 

FT-757GX

FT-757GX

 ご依頼は“受信性能の回復”と“劣化部品交換”です。SSGを繋いで一通りテストしました。まず、受信性能については、定格性能をほぼ満たしておりました。単純にSメーターの振れ方を観るのではなく、極小入力時のS/Nで確認しました。-110dBmの信号を再生できているので、まず問題ないものと思われます。Sメーターの値もATTオフ、プリアンプ・オン状態で、規定値±10dB以内でした。勿論、IF段からトラッキングすることで更に調整できる可能性はあります。次に、周波数ズレですが、USB、LSBのキャリアポイントが若干ずれております。こちらも調整で修復可能な範囲です。送信出力は若干低下がみられますが、こちらもトラッキング調整で回復できそうです。

ハンダ面から確認する必要はあるが・・・

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部品交換の必要性は・・・

 正直なところ“今すぐ交換を必要”とするような箇所は確認できません。外装の劣化具合に反して、内部は非常にキレイです。電解コンデンサー劣化時の膨れや液漏れといった症状もなく、基板実装面に関しては特に腐食も確認できません。とは言え、ケミコンの耐用年数的には倍以上の時間が経過しているので、多少の容量抜け等は発生していると思われます。予防交換するとなると、ライフサイクルを考慮してメイン基板上の電解コンデンサー、タンタルコンデンサーなどは一斉に交換しないと意味がありません。こちらでは受信音などからはケミコン劣化に起因するリプル混入やノイズは確認できませんでした。多分2〜3日使った程度では劣化事象の確認には至らないような気がします。因みにコンデンサー全交換となると、基板脱着、部品調達、部品交換(約40個)、施工後調整、負荷テストに最低3人日は要しますので、それなりの工賃が掛かります。勿体ないような気もしますが、ケミコン劣化が始まると周辺の半導体素子へ余計な負荷も掛かるため、全体的な劣化が加速する傾向になるのは否めません。ここは「個体延命処置に掛かるコストをどの様にトレードオフするか」というコトかと思います。

 もう少し診てみます。

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