お疲れさまです。今朝は冷え込みました。相変わらず右下顎の痛みは治まりません。ロキソニンで散らしながらの日々であります。一週間くらいは痛みが続くらしいのですが、何より食事が辛い・・・。(>_<) 

 さてさてHL-550fxでございますが、”Check Out”でございます。PAユニットのプロテクション・リレーを交換したところ見事に導通、RF信号が先に届くようになりました。今回の事象は、入力10w程度でODプロテクション作動という???な事象でした。2パラPP、4個のファイナルは異常なしですし、最初に疑ったDETECTユニット内の方向結合器も問題なし、最も危惧したPIC異常もなく正常にトリガーが出ていました。

スクリーンショット 2016-02-03 08.18.05

J210は制御ユニットから来る 回路図中央左にプロテクションリレーがあるのだが・・

 PAユニットのアッテネーターとファイナルの間にリレーが入っています。ここには制御ユニットから開閉指示が来ます。制御ユニットへはPICユニットからトリガーが発せられています。PICは本体の外側にある入出力のコネクターが付いている小さな箱に収められたDETECTユニットで測定される、入力レベル・出力進行波レベル・出力反射波レベルを演算して様々な異常状態を検知する仕組みになっています。これらのフロー上にある“何処か”で異常が起こっていると診て参りました。本機はRFラインにもヒューズがあり、プロテクション系の冗長性に関しては申し分ない設計であることが頷けます。それらの設計思想を理解していないと、なかなか修理箇所に辿り着けません。プロテクションリレーは本来は異常に応じて開閉するのですが、今回はリレー自体が開き放しになったことで、入力レベルに対して、あるべき出力レベル(進行波)が出てこないことから、PICは“入力異常”と判断しプロテクション指示を発したものと思われます。

清掃前のPAユニット 埃が大量に不着している

清掃前のPAユニット 埃が大量に不着している

 リレー自体は小信号用で、0.6A 125V(AC)定格です。インピーダンス25Ω程度だとすると入力100wで2A/50V程度が流れますが、手前に1Aのヒューズが入っているのと、固定のアッテネーターで十分減衰されますので、リレーの許容範囲に収まると思われますが、前回お伝えしたように大量の埃山積+結露によって回路のインピーダンスが下がった場合、大電流が流れる可能性があります。実際リレーの真横に大量の埃が詰まっていました。(写真参照)

 

 

汎用ラッチングリレー

汎用ラッチングリレー

 リレー故障の際に見られる外装の熱変形は見られませんが、メンテナンスフリータイプなので中の様子は分かりません。こちらは汎用リレーで東京ハイパワー製品によく使われているデバイスです。ラボ内にロット単位でストックがありますので、ガンガン使っちゃいましょう!!ww 

 リレー交換した結果、RF信号がファイナルへ到達しODプロテクションは点灯しなくなりました。TS-870をエキサイタにしてテスト。ダミーロード付きのMFJ-267(最大1.5Kwまで計測可能)にてパワーチェックしました。元気よくメーターが振れています。

埃除去の励行・オーバードライブ厳禁!!

 本機は大型ブロアーを装着しています。リニアの後部から大量の空気を吸い込みますので、埃も一緒に取り込んでしまうのは致し方在りません。定期的に内部に溜まった埃を除去して頂くことが重要です。そして、何よりもオーバードライブにお気をつけ下さい。(ALCは必ず繋ぐこと!!) 映像をご覧頂くと分かると思いますが、本機は50w程度で十分過ぎるパワーが出てきます。非常に効率の良いソリッドステート・アンプですね。

動画はALC開放でテストしています。

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One Response to HL-550fx 修理完了 【2016/02/03】

  1. jg1bvx より:

    テストで凄いパワーが出てるのはALC開放でやっているからです。FET的には全く問題無いはずですが、IDランプを点滅させちゃってますね。汗汗汗 

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