拙宅にて仮設していた2分割移動用「釣り竿」ホイップですが、3ヶ月試行錯誤を繰り返した結果、カウンターポイズのセッティングをファインチューン、“ニューイヤーパーティー”から実戦投入し始めております。

釣り竿ホイップ(約7m)

釣り竿ホイップ(約7m)

 17mデルタループ+ATUでも3.5MHzはQRV可能でしたが、MMANA上のシミュレーションで-6dBとなり飛びはイマイチ。サンハン・ラグチューには少々頼りなくコンディション頼みとなるケースが多かったのですが、センター・ローディングの釣り竿ホイップを2階テラスから45度角斜め出しした当アンテナの性能が非常によく、カウンターポイズを写真の様に設置したところ、送信ゲインアップと共に受信S/Nも向上しました。従来、1/4λの1.75sqアルミ線10本をホイップANTのコールド側に接続しテラス内に広げていました。この状態でSWRは十分に下がりますが飛びについては17mデルタループ+ATUと大差無い状況でした。また、宅内へのインターフェアも発生したため実用的ではありません。原因は給電点とアースポイントが1mほど浮いてしまっている為でしょう。給電点高を維持しながらGNDとの電界を作り出す為にはラジアル線の架設が有用ですが、狭い都市近郊の分譲住宅内に80mバンドのラジアル線というのは、これまた非現実的です。

電界の分布を構造物よりも前方へ

給電点とカウンターポイズの高さを合わせた

給電点とカウンターポイズの高さを合わせた

 垂直ホイップの電界分布をイメージした場合、アンテナ直下に広大なGND面が拡がっていることが理想です。この面積とエレメント実効長のバランスで打ち上げ角、輻射方向が変化します。拙宅テラスには既にマストが2本と回転する17mデルタループが設置されているため、巨大な垂直系アンテナの架設は不可能、やむなく45度で斜め出ししています。テラス床にカウンターポイズを展開すると、エレメントから見た場合GND面が45度の斜面になるので、電界は構造物方向に集中します。“アース面は長さよりも面積”の原則に従って、カウンターポイズの本数を27本に増やし、逆に長さを5mまで摘め揃えました。それをアルミ製手すりにコイル状に巻き付けて給電点の高さを手すりに合わせたところ、非常に良い結果が得られました。テスト受信ポイントの茨城県かすみがうら市のリモートシャックで、それぞれのアンテナを使用した受信データは以下の通りです。

条件

  • 日時:2015年12月30日  23:17〜23:33
  • 周波数:3556KHz
  • 送信モード:CW(キーダウン)
  • 出力:100W
  • 送信機:FTDX3000
  • 受信側アンテナ/地上高:CD-78L /27mH(海抜14m)
  • 受信機:Elecraft K3

アンテナ毎のテスト結果

被験アンテナ信号強度f0 SWR給電点高RMKS
釣り竿 + カウンターポイズ27本S9 + 10dB1.15mH宅内インターフェア無し
釣り竿 + 金網カウンターポイズ 1m×4mS81.35mH宅内インターフェア有り
17mデルタループ + CG-3000S61.112mH宅内インターフェア無し

コイル状にアルミ手すりへ巻き付け

コイル状にアルミ手すりへ巻き付け

 大変満足できる結果となりました。短縮率が大きいため同調点がかなりシャープです。ローディングコイルのタップ点を変えることでバンド内を移動可能ですが、3540〜3568KHz内であればSWR2.0以下となり実用範囲です。ファイナルへの負荷は室内アンテナチューナー併用で解決。コモンモード対策として、114#43トロイダルコア2連によるコモンフィルターを給電点と室内引き込み口に取り付けました。暫く常設して運用してみたいと思います。床もスッキリして嫁のSWRも若干下がったような気がします。

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