パラレル状態で作業中です。HL-1Kfxはリレーの入荷待ちなので、次位に控えているHL-350Vdxを検査台に上げました。何故か東京ハイパワーの取扱率が異常上昇中。この後の安定化電源も東京ハイパワーです。ここまで修理に拘るOMが多いと云うことは東京ハイパワーというブランドバリューが如何に高かったを示していますね。

初入場のHL-350Vdx

初入場のHL-350Vdx

 2mのハイパワーリニアアンプ、HL-350Vdxは初入場です。リレーがバタつくということですが、こちらでは当ラボに入場時には状態が更に進行していた様です。まずこちらで確認した症状は、エキサイタからキャリアを入れるとTX状態で送信(増幅)します。ところがキャリア・オフ(停波)してもTX状態のままRXに移行しません。電源をON/OFFするかLow PowerスイッチをON/OFFするとRX状態に切り替わります。送信から受信に移行する際にNo.5 RLYがロックのまま開放されません。コイル側の電圧を測定すると、RX 中も12Vが掛かったままです。恐らくオーナー様が言われている「バタツキ」症状が悪化進行した視て間違いなさそうです。

キャリコン異常

回路図がないまま作業中 (汗)

回路図がないまま作業中 (汗)

 回路を追って行くと、フロントパネル内に辿り着きました。トリガーの2SC1956をチェックしましたが、ベース側のトリガー電圧がHiのままロックされていました。更に上流へ遡ってみます。フロント基板をグルッと回って反対側のフラットケーブルからメイン基板に戻りました。シャーシ温度を監視しているサーモスSWを通ってフロントパネルに戻ってきました。・・・・ 結構な長旅です・・・・。汗 フロントパネル内をグルグル迂回しながらトリガーの源に辿り着きました。NJM2072であります。レベル検出用 のICで、これがキャリコンの心臓部ということです。TX/RX時の入力電圧はリニアに反応しており、本来ならNJM2072の出力電圧がTX/RXで変化するはずですが、TX時の7V強を示したままです。2SC1956(TXスイッチ)と2SA996(RXスイッチ)も怪しいですね〜。何れも手持のない半導体ですので、部品調達の可否から探って行きましょう。

犯人はこの界隈に潜伏中!!

犯人はこの界隈に潜伏中!!

 回路図は何とか入手しました〜〜〜・・。 電源をON/OFFしていても偶にTXモードに入りますね〜〜〜。

キャリコン広場炎上中!!

キャリコン広場炎上中!!

 NJM2072はレベル検出用のICで、トランジスタと組み合わせてスイッチとして使われます。入力に対してON/OFFそれぞれのオープン・コレクタ端子をもっており、本機では入力>ON>トランジスタ・ベース・プッシュ>TX電源ONという構成です。何故か入力を切ってもONのまま電流が流れ続けます。しかも不思議なことに出力切替SWをON/OFFするとロックが外れて受信状態に戻ります。また、この症状は電源SWをON/OFFしても発生することがあります。キャリコン回路と送信出力切替回路は全く関連がなく、また電源のON/OFFとの因果関係も不明です。ICの制御電圧不足も疑ってみましたが、このICは0.9V〜12V程度で動作するところ、4.5V程度掛かっているので問題無さそう。自己発振も有り得ますね。実は回路図に表記されていないバイパスコンデンサが7番ピンと4番ピン(GND)の間に挿入されていました。明らかに発振防止用です。ラインにオシロを充ててみましたが、特に波形には現れません。また、RFプローブで周辺の半導体を探ってみましたが怪しいところは発見できませんでした。因みにNJM2072自体も交換してみましたが改善には至りません。少々時間が掛かりそうです・・・。

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