いや〜〜昨夜はエライこっちゃでしたぁ〜。日本海を北上する爆弾低気圧の影響で、ここ南関東も大荒れの天気。横浜でも瞬間最大風速40msの突風が吹き荒れ、例によって交通が麻痺しています。拙宅のアンテナ群は何とか持ち堪えましたが、精神衛生を脅かす大事態でございます。

気持ち右側に傾斜したデルタループ

気持ち右側に傾斜したデルタループ

 拙宅にはタワーは無く、テラスから伸ばした3本のマストに自作のアンテナ群が載っています。市販品と違い耐風圧の保証などありません。釣り竿を使ったデルタループと垂直ツェップは風で大きくしなるばかりか風切り音も大きく、寝床で冷や冷や・・・。明け方、恐る恐るテラスから上を見上げて「一安心」。少しだけループが風下に傾いています。これは5分で修復可能。かなりキツく締め付けてあるので、逆に釣り竿の強度が勝っているということになります。デルタループ・6mツェップはステンレスパイプで組み上げる準備をしていて、既に部材は手元にあるのですが、これだけ強い風だと逆に釣り竿の方がイイような気もします。風に逆らうこと無く撓らせるほうが耐えられそう。

IC-726 に着手

まずはIF調整から

まずはIF調整から

 久々に登場のIC-726です。”ノイズ”・”受信感度低下”・”照明球切れ”でお預かりしました。受信全般に感度落ちがあるので、IF離調が発生しているのは間違いなさそうです。ノイズに関しては、設置場所に左右されるので一概には評価が困難です。少なくともAF回路にノイズ混入は診られません。球切れは確認できないのですが、接触不良でしょうか・・・。郵送中に導通が復活?? 

 こちらで気になったのは、周波数ズレです。PLLの基準周波数がズレています。恐らく送受で30Hzはズレているかと思います。BFOは誤差範囲にありますが、ココは追い込み可能です。何れにしても、まずはトラッキングで様子見でしょう。久しぶりにサービスマニュアルに沿った調整手順の解説を書いてみようと思います。

まずは根っこから調整開始

PLLユニット

PLLユニット

 まずはセオリー通りにPLLから調整に入ります。上段のPAユニットを外しPLL基板へアクセス。ジャンパ線5本を外してPAユニットを着脱します。まずは”DDS”、”リファレンス周波数”から調整します。IC4の11番ピンもしくはIC5の11番ピンにプローブを充てて周波数を測定。基準周波数の5.24288MHzが -0.0012MHzほど低く出ています。受信時にオンフレでSSBが若干ズレている感じでしょうか。こう言うのは気になり出すと切りがありません。C1を回して5.24288MHzが出るようにツメることにします。写真の通りバッチリ来ました。

PLLユニット

PLLユニット

DDSの基準周波数を追い込む

DDSの基準周波数を追い込む

 続いてHF 1st LOのロック電圧を調整します。ここがズレてくると俗に言う「PLLアンロック」が発生します。低すぎても高すぎてもダメ。この際バッチリ合わせておきましょう。ここは時間と共に離調しやすい場所、案の定少々離れていました。±0.05Vの誤差範囲に追い込みました。HFに続き50MHzのロック電圧も確認。こちらは誤差範囲内にありました。

 最後にPLLの出力レベルを合わせます。小生の場合は測定波形と同じ周波数をSSGで発生、出力を規定値に合わせます。それをオシロの2chに入れておいて、1ch側に被検部を取り込みます。この方法だと基準値と比較しながら簡単に校正可能。デジタルRFメーターで追いかけるより楽です。脱線しますが、大ざっぱなp-p電圧の測定もオシロの方がやりやすいです。アマチュアならテスターとオシロがあれば十分かと・・・。最近のデジタルオシロはFカンも付いてますし。

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次はIFステージの調整

 PLLの具合を整えたら次は受信部調整です。どの様な無線機でも「このプロセス」は一緒です。まずはSSB/CW系のBFO調整から。こちらは概ね-30Hzのズレがありました。”USB”→”CW(TX)”→”LSB”→”CW(RX)確認”の順番で調整を行います。

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 結果は以下の通り。ここは基準値ジャストに調整する必要があり、周波数カウンターは校正済でないとNGです。

USB 規定値

USB 規定値

CW(TX) 規定値

CW(TX) 規定値

LSB 規定値

LSB 規定値

CW(RX) 規定値9.0098MHz ±150Hz以内

CW(RX) 規定値9.0098MHz ±150Hz以内

感度調整へGo!

 いよいよ感度調整の本丸です。IF2段構成のオーソドックスなリグです。10個のコイル・トランスを調整、本来ACミリボルト計をスピーカー端子に接続して最大値に設定しますが、これもオシロ代用でOK。

 最後はSメーターの調整です。14.100MHz -73dBmをSSGから入れてS9となるようR116を調整、続いて-13dBmにてS9+60dBに調整。これを繰り返します。以上にて受信IFの調整は終了です。

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 ここまでやって、取りあえずロードテスト中です。今日は(も)コンディションが上がらず、拙宅では7MHz以外まともに聞こえません。14MHzと21MHz、ともに6エリアです。アンテナはそっぽ向いているのですが、一応入ってます。個人所有のFTDX3000と聞き比べても感度に差はございませんでした。

 

 

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5 Responses to IC-726 入場 【2015/10/02】

  1. FUJITA より:

    最近の若い奴は変なツールを信じてデジタル表示しか見てません。私はそんなの信用できないのでもっぱらアナログチックなオシロの表示しか見ません。オシロは基本ですよね。

    • jg1bvx より:

      医者が聴診器をあてるのと一緒ですね。まずは目にみえない動きをイメージ化すること。アナログ時代は“波形”が大事でしたしね。

      • JH1DBV より:

        そういうイメージですね。でもデジタル変調もアナログで確認しますよ。アイパターン見たり復調信号をアナログでモニターしたり。後輩に「オシロで見た?」といっても「見てない」って平気で返してきます。きっと私はこうるさいアナログオヤジだと思われています。

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