ニュースに釘付け状態で仕事が手に付きません。小田原で新幹線が煙を吐いて止まってます。その先の箱根山では火山灰が降ったとかで、周辺に避難勧告が出る有様・・・。一応、県内なので気になります。

HX-650 修理初体験!

HX-650 修理初体験!

 予告通り、東京ハイパワーのHX-650(トランスバーター)の修理に入りました。東ハイ製品の入場率が高いのですが、やはり販売店では修理はしてくれないのでしょうか。昔は町場のハムショップのオヤジさんと言えば、店の奥でコテの先から煙りを上げながら、無愛想に返事もしてくれない・・・なんてのが相場でしたが、最近はそんな店は皆無ですね。ところで、このトランスバーター、とてもコンパクトで好感触です。2SC2630がシングルで入ってますが、東京ハイパワーのVHFリニアによく使われていたトランジスタです。オーナー様はコレをTS-940S Limitedでドライブされているとのこと。「受信中にQSBが掛かった様にフェードアウト(受信感度が下がる)」とのことです。更に「送受信のチューニング・ポイントが異なる?」などの症状が発生している様です。

リニアと同じ場所が逝かれる

THP製品はリレー不具合が多い

THP製品はリレー不具合が多い

 故障箇所の特定にはエキサイタも必要なので、TS-940SLもお送り頂きテスト開始。SSGを繋いで-73dBmの信号を入れてみます。プリアンプOFFでS5、プリアンプONで+20dB振っています。かなりアンプのゲインが高いようですね。ANTに繋いで、東京ビーコンを受信してみると、ノンプリでS5、プリONで+10dB振っています。他の無線機も同じような振れ方なので、一応動いてはいるようです。しかし、数十秒経過すると、Sが急激に+から3程度まで落ち込みます。電源をON/OFFすると復活・・・。真っ先に疑った箇所はリレーです。

この半田はヤバそう・・・

この半田はヤバそう・・・

 当時の東京ハイパワー製品には松下製のリレーが多く使われています。トランスバーターの修理は初めてですが、過去修理した同社のリニアアンプの半数以上がリレー接触不良による不具合でした。このトランスバーターにはAG2023 という12v系の小型リレーが使われています。複数ある同型リレーの内、既に後期型に交換されている箇所がありました。ケースが白また黄色のものは後期型のメンテナンス・フリーのタイプで、中身の見える透明のケースのものが古いロッドの様です。RL1が透明のタイプで、受信時に小突いてみると、Sメーターが動きました。怪しいです・・・。一応、半田面もチェックしておきます。歯ブラシで半田面を軽く掃除してから、浮いていそうな場所を再ハンダ。基板を元に戻して再び受信してみます。まだ症状は継続中・・。やはりリレーか・・・?。透明ケースを外し、エア・ダスターを接点に吹き付けます。細毛の歯ブラシを接点の隙間に入れゴシゴシしてみました。再び受信してみると症状が治まっています。オーディオテクニカの接点クリーナーを少量スプレーし、電源ON/OFFを何度か繰り返します。リレーは小気味よく動作しているようです。

 再びSSGを繋いでみます。-107dBm = S3(プリON)で安定。入力ゲインを変えても落ち込みは無くなりました。どうやらリレーの接触不良で間違いなさそうです。一応、応急処置として接点を洗浄しましたが、これは一時しのぎに過ぎないので、早めに交換したほうが良さそうです。因みに、弊社のサプライヤーに見積を頼んだところ「在庫は僅か」とのことでした。これを逃すと例によってお高い海外在庫を漁ることになりそう・・・。とは言え、取りあえず機能回復したので、オーナー様に相談したいと思います。

送受のチューニングズレ?

TS-940S Limited 〜〜〜欲しいなぁ

TS-940S Limited 〜〜〜欲しいなぁ

 このトランスバーターは送受の同調回路にバリキャップを使用、電圧制御でチューニングする構造になっています。昔はこういう回路よく見かけました。大昔勉強した航空機用のコリンズ製無線機にも同じ回路が入っていたので、回路図をみて懐かしく思った次第です。パネル表面にバリコンを引っ張り出したり、シャフトを延ばす必要がなく、コンパクトなVRで同調回路を組める仕組みです。広帯域受信機のゲイン調整もこの方式がよく使われました。従って、このHX-650は大変コンパクトに仕上がっています。

 

 エキサイタは28MHz帯を使用するので、バンド幅は2MHzです。これで50MHzの4MHzをカバーするので、50MHzと52MHzの2段構成になっています。51MHz(29MHz)に周波数を合わせ、VRをセンターにセット。最初は送信側からトラッキングします。4個のバリキャップに並列に繋がるT5〜T8を回して出力最大に調整します。その後、Lowエッジ、Hiエッジで送信、VRを回してディップするか確認します。同様に52MHzもチェック。次に受信側も51MHz(29MHz)に周波数を合わせ、VRをセンターにセット。SSGで51.000MHzを入力、受信IF側のバリキャップに並列の、T17〜T19を回して、Sメーターが最も振るポイントに調整します。送信同様にLow/HiのエッジにVRを回してディップできるか確認します。52MHzも同様・・・。

 これで一通りの調整は終わりました。取りあえずロードしてみます。余談ですが、TS-940は拙宅所有機を含め、何台も修理・改造してきたので馴染み深い無線機なのですが、”Limited”は初めてです。ツマミ類がダイキャストだったり質感は間違いなく良いです。HX-650 + TS-940SLはアリですね〜〜〜。何故かFTDX3000の6mより聞きやすいです。

Tagged with →  

コメントを残す