久しぶりにピットへ帰ってきた小生、留守中に届いた修理依頼品をチェックしております。作業中の製品も含め現在の受付数は3台、修理内容によっては順番が前後しますのでご了承下さい。因みに、この機種は当ラボの常連客でございます。

シリアルナンバー的には中後期?

シリアルナンバー的には中後期?(修理後)

 お預かりしているRJX-601は中期ロット。電源が全く入りません。電池ホルダーのバネ接点が錆による腐食で1/3程欠けていますが、電源端子に外部電源から電源を投入しても電源が入らないので無関係。基板の8vライン、12vラインともに電位がありません。逆電圧防止用のダイオードを疑い導通を確認しましたが、問題ないようです。あまり経験したことが内トラブルですが、単純な接触不良を疑いコネクタ周りの導通もチェックしました。こちらも問題なさそうです。

 

意外なところに不具合発生

電源SW付きボリューム これは修復不可能・・

電源SW付きボリューム 修復不能

 電源SWをONの状態で12Vラインと電源端子のホット側の導通を確認すると通じていません。「まさか??」不具合の原因は電源SW(兼ボリューム)の導通不良でした。ケースを分解したところ、接点が劣化し溶け出していました。この様な酷い状態は初めてです。RJX-601用のリビルトパーツ・ストックから同じVRを探したところ、運良く1個ストックが残っていました。電源SWをジャンプさせたところザー音が聞こえムギ球の点灯も確認、SW類のガリや周波数表示のズレはあるもの、送受信ともほぼ正常です。その他、ケースのナイラッチ2箇所の破損を確認しましたが、こちらもストックで対応可能。

 

電源SW(兼ボリューム)を交換

 当ラボのリビルト・パーツは、ジャンク個体から回収したSW、VR、リレー、コイル、コア・ポビンなど、機種毎の固有パーツの内、整備改修が可能な部品のみを選別して分解後に接点再処理を施したものをストックしています。RJX-601で使用されるパーツ多くは旧松下の内製部品が殆どで、90年頃まではメーカーで「補修用性能部品」として確保されていたようですが、現在は代替部品を含め入手は不可能です。

 フロントパネル脇のビスネジを外してツマミ類を抜き取ってフロントパネルを外すと、筐体のフレームが見えます。SWやVRはこのフレームに取り付けられています。当該の電源SW(兼ボリューム)を交換しました。導通試験を行ったところ正常な状態に復旧したことを確認しました。

電池ホルダーのバネ接点交換

劣化が酷く1/3朽ち落ち

腐食で1/3朽ち落ち

 RJX-601の経年劣化の代表的症状です。長期間使用せずに電池を入れっぱなしにして液漏れを起してしまうと、接点周りの腐食が進行します。最悪トレー自体が錆落ちて、修復不可能に陥るケースも見て参りました。今回は単2電池の−電極が当たるスズメッキバネ鋼1個が1/3欠損しておりましたので、当ラボ製のバネ鋼に交換対応することと致しました。

 

 

メンテナンスパック・メニューの施工

もはやスーパー・ワイドの域?

もはやスーパー・ワイド?(FM)

 お馴染みの「RJX-601メンテナンスパック」のメニュー通り、AFトランジスタ2個交換、NFB定数変更、CAL水晶交換、カップリングコンデンサー交換、FMナロー化、ロッドANT付け根のの56pF復活取付を実施。IF段からトラッキングを取り直し、VFOダイヤルのズレも再校正。送受信性能を初期状態まで回復させました。

  出力は3w(キャリア)、ピークで6wを確認しています。また、FMもご覧の様な広がり方でしたが、実用に耐えうる範囲までナロー化しています。また、IF段調整の際にはトラップコイルの追い込みにより、スプリアスを限界まで抑制しました。

 

 

ここまで詰めました

ここまで詰めました(FM)

交換部品

 

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