今日は久しぶりに修理日記です。IC-726をお預かりしました。送信不良とのこと。IC-721の後継機種として50MHzを追加したのがIC-726です。確かに古い無線機ですが、コンパクトな入門機として人気がありました。

2015-02-04 03.25.21

今日はオシロとスペアナです

 最近はRRS-501のデバグばかり。一日15時間以上、パソコンのディスプレーと睨めっこの生活が続いておりますが、今日はスペアナとオシロのディスプレーが相手です。こっちの方が好きかもしれません。(ww)オフィシャルにページを開設したこともあり、早々に数台お預かりしました。その内の1台がこちらです。送信不良と言っても色々ありますが、全バンド出力しないとなると諸々考えられます。そもそも発振しているのか否かも含め、頭によぎるのは「ディスコン・パーツ」の調達でした。むしろ真空管式のリグの方が意外にパーツが入手しやすかったりします。取りあえず蓋を開けてみます。それにしてもPAユニットのネジの数が半端なく多いです。(汗)

 あれっ? 送信している??

2015-02-03 20.57.44

左側:PLLユニット 右側:PAユニット

 まず、受信機能をチェック。SGを繋いで各バンドで受信してみると、問題なく針が振れます。1μV、50μVと1.8MHz〜50MHzともきっちり針が振りました。周波数ズレはあるものの、調整で修正できるレベルです。SSBもAM、FMも復調します。オーダーが送信系の修理ということですので詳細確認は後回しに。肝心の送信を診ることに。ダミーロードを繋いで電鍵を繋いでキーダウンしたところ、サイドトーンが部屋中に響きました。拙宅シャックの無線機で漏れてくる電波を受信してみると元気よくSメータが振れるではありませんか。ダミーロード接続で漏れ出てくる電波としては些か強い気がします。しかし、オーナー様のご指摘通りTXメーターが触れません。「もしや、メーターの接触不良かゲイン不足??」「意外に簡単に直るのか???」。ダミーロードをRFメータに繋ぎ替えて再度キーダウンすると、なんと160w以上出ています。ところがRF PWRツマミを回しても最大出力のまま。FM、AMも最大出力でキャリアが出ます。SSBで変調を掛けたところ、Micゲイン最大、口笛変調で130w以上のピークパワーを出力しますが、やはりRF PWRが効きません。

 ALCが効いていない

2015-02-03 16.20.41

本丸はココかな?

 小生はすぐにピンと来ました。以下に整理します。

  1. 送信時にTXメーターが触れない
  2. RF PWRを回しても最大出力のまま
  3. 異常な高出力

 これはALCが機能していないに違いありません。案の定、IC10、IC11のタップ・データが異常値を示しています。IC-726はオペアンプM5218LでAPC/ALCをドライブしています。更にQ48の2SD1225Mが全く出力していません。念の為PAユニットもチェックしましたが、ファイナル、ドライバ段とも問題無さそうです。ATUのチェックは後回しに(ATUではなく単なるBPF/LPFの間違い)しますが、TXメーターを動かす進行波電力も正常に出力されていることから、APC/ALC周りの不具合であることは間違いなさそうです。問題はパーツの調達ですね〜〜〜。

 このまま使えないことはありませんが、ALCが効いていない訳ですから出力の制御がされていない状態。ファイナル、ドライバが壊れるのは時間の問題でしょう。当然ながらIMDも悪化します。明日は別件で建て込んでしまっているので、明後日にもう少し追い掛けてみることにします。

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One Response to IC-726の故障原因は?

  1. jg1bvx より:

    パーツは調達できました。もしかしたらALCライン上の接触不良も十分に考えられますが、流石にこの先は修理ゴーサインが出ないと勝手進めるわけには行きません。ちょっと気になるところがありますが、取り敢えずキューまちです。

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