ケンウッド系のPC(CAT)コマンド確認用にTS-870Sを落札しました。別に欲しいリグではなかったのですが、リモート・サーバの動作確認用に必要だったため致し方なく・・・。TS-870以降、復調・変調系にもDSPが介在するようになり、TS-950系と比較するとコマンド数が増えています。 TS-590系まではパラメータを除き、コマンド体系は「ほぼ」共通です。因みに、TS-990系列では、伝統的に使われてきたMD(mode)等のレガシー・コマンドが廃止され拡張されたコマンドに置き換えられました。

落札価格は相場通りなのだが・・

落札価格は相場通りなのだが・・

 そんな訳で個人的には全く不要なTS-870を入手。デザインは現在のケンウッドに繋がる「フラットデザイン」で古さを感じません。VFOノブの質感もよく、高級機の風格を漂わせています。ある意味、HF無線機の概念を変えた「記念すべき」リグなんですが、ネットでの評価はイマイチ。ヤフオク等の落札相場も低めです。過渡期のDSP機ゆえプロセッサーのチューニングが不十分。信号レベルが低くくなると、あるポイントからいきなり聞こえなくなります。

 受信音質は悪くありませんが、DSPによるAGCは最悪。こんな使いにくいAGCに遭遇したことはありません。
恐らく微弱信号が突然消える症状はこの辺りに問題があるように思います。流石に最新のFTDX3000、FTDX5000とは比較になりません。

 但し、CWではスロープチューンの切れは良く、絞り込んでもリンギングは気にならないレベルです。因みに、入手した個体はSメーターの振れが2メモリほど弱いのですが、受信感度は問題無いように思います。NR + LSBを押しながら電源投入でメニューA3を呼出し、SSGから14.101MHz/-81dBmを突っ込んでUPボタンを押し、パラメータを保存したところ、元気よくSメータが振るようになりました。しかし、何故こんなところの調整が狂っているのか??です。

 ついでに出力をチェックしたところ、ローバンドで85wしか出ていませんでした。メニューA7で送信し、RF計の出力を確認しながらRIT/XITを回すと、160wまで出力することを確認。ファイナルの定格から150wまでなら安全マージン内とみて少々QROさせました。パラメータ保存で設定メニューから離脱。最大出力が140wになることを確認しました。気をよくしたところで各バンドの最大出力を測定したところ、1.9MHz、3.5MHzは150w。18MHz、21MHzは130w。その他のバンドは数十wから100w程度で疎らです。
「もしやコレは?」

結構出てますね〜〜

結構出てますね〜〜

 TXゲインが怪しいと視て、再び設定モードで起動。TXゲインのメニューを見つけてサービスマニュアルに従ってチェックしたところ、案の定メチャクチャな設定になっていました。全バンドの設定を取り直してパラメータを上書きし、再度設定モードから離脱して送信確認を行ったところ、全バンドで170w弱出ていることを確認。どうやら前のオーナーが弄り方を知らないで「やっちまった」ようですね。まずは基本性能程度には復元できたようです。

Tagged with →  

コメントを残す