TS-520Xが突然不調になったとのことでお預かりしました。電源を入れると点灯するはずのランプがなんとなく暗く、送受信も全くダメ・・・。「こりゃ〜電源が逝ったかな?」電源トランスと整流回路周辺をチェックしたところ、ブリッジのSiダイオードが焼損していました。 恐らく素子劣化だと思います。既に40年を超えたリグですから、故障しない方が不思議なわけで・・・。このSiダイオードは800v/1Aのものですが、手持ちは1000v/2Aのものしかなく取り敢えず代用することに。100w化も一緒に・・ということだったので、ストックのS2001を降ろします。

増設したS2001(左側)

増設したS2001(左側)

 改造自体は至って簡単です。幾つかのコンデンサー、抵抗、RFCを交換・増設し、ブリッジ整流から倍電圧整流への回路変更(ダイオードの極性反転と接続端子付け替え)、電源トランスのタップ替え(400v→800v)、大容量コンデンサー・真空管の増設だけです。詳細については、既に各サイトで紹介されているので割愛します。
倍電圧整流に変更する際、ダイオードの耐サージ対策用に保護抵抗を増設する必要があるのですが、生憎470kΩの手持ちが1/4wの酸化金属皮膜抵抗のみで、オリジナルの800v/1Aだと1/2wの耐電力が必要になります。1000V/2Aだとサージ容量も大きくなるので保護抵抗を省略しても大丈夫そうですが、少々不安・・・・。取り敢えず、1/4w抵抗を一時的に取付て様子を観ることにします。

10wだとブリッジ回路で保護抵抗が入っていない

10wだとブリッジ回路で保護抵抗が入っていない

 S2001(松下)は6146系の互換球で流通量も豊富。中には空気の入った粗悪品もありますが、今回使用した球はどうやら当たりのようです。取付後に念の為、中和調整も行いました。TS-520系はファイナル・ボックスに中和バリコンがあり、SGをカットして漏れてくる電力を測定し、最小点に中和バリコンを調整するだけ。受信時のプレート電圧が900V以上掛かっていることを確認し送信試験を実施。3.5MHz、7MHz、14MHz で130w。21MHzで100wの出力確認しました。モニター受信機で変調を確認したところ、10w時よりも深みの増した音がでています。ついでにIF段以降のTX系、受信段も全て再調整。
リニア無しで単機運用できるリグにアップグレード(QRO)完了です。

130wのキャリアを確認

130wのキャリアを確認

Tagged with →  

コメントを残す