ATUのリレー焼損事故が発生して木下OMよりリレーを頂いて交換してみたものの、再び同じ箇所のリレーが焼け落ちるトラブルに見舞われました。代替用に購入したもう1台も同様にリレー焼損させてしまいました。 様々な検証を繰り返しアース、コネクタ周りなどあらゆる箇所をチェックし、1周間経って故障原因がやっと特定出来ました。エレメント・ワイヤーのATU側に装着していた圧着端子と線材の接合部分の緩みによる接触不良が原因と断定。
2014-03-04 20.15.14 ここに至るのに時間を要したのは、この現象が特定の周波数帯だけで起こる事象だったため、エレメント・ワイヤー自体の接触不良を疑わなかったことにあります。思えば1月前に14MHz帯のみSWRが送信中に上昇する事象が発生していました。この時点で既に接触不良が進行していたのでしょう。何度修理しても室内でダミーロード試験では問題なく動作するのに、外に出してアンテナを繋ぐと壊れる・・・繰り返すこと4回。

 木下OMから頂いたリレーは2個のみ。仕方なくCG-30001台を部品取りドナー用に回してリレーを供給しました。その間、燃やしたリレーは4個。更に基板焼損で炭素化した部分が導通し、機能崩壊は免れたもののケースが部分溶解したリレー3個。更に・・・・ 高い授業料を払う羽目になりました。汗

ATUを分解して見えたもの

焼損したリレー

焼損したリレー

 CG-3000の分解、組み立ては10回以上に及び、流石に隅々まで構造を知り尽くすことが出来たのは実に皮肉な話です。基本的な構造としては、πマッチ同調回路のLCの組み合わせを、プロセッサがリレーを制御して作り出します。具体的には入力側に6群、出力側に5群のコンデンサ、更に9個のコイルを持っています。入出力のコンデンサはリレーのオン・オフでそれぞれ31通りの組み合わせを組成、コイル郡も255通りの組み合わせを組成し、トータルで24,5055パターンの組合せを実現するというスグレモノです。何度試しても同じ箇所のリレーが焼けるので全てのリレー、コンデンサをチェックしました。直接故障には関係ないと思われますが、コンデンサが表示とかけ離れた容量値を示すものを見つけました。332J・・3300pFが正しい値であるはずが、330pFを示すもものが装着されていました。これでは整合範囲が半分以下になります。これは代替に購入した個体の入力側に搭載されていたコンデンサです。もう一台を確認したところ全く同じ形状の332Jが使われていましたが、こちらは定格通り3300pFの容量値を示しました。 

10Aリレーから16Aリレーへ換装

リレーを大人買い! w

リレーを大人買い! w

 HF36Fという中国製のリレーが使われていますが、コイツの入手が一苦労。国産相当品を探していたところ、PanasonicのLKシリーズというパワーリレーを見つけました。一般流通はしていないようですが、HF36Fの10Aよりさらに大きな16Aのモデル(LKG)があることを知り早速ロットで注文。昨日、アメリカより届いたので修理中のCG-3000に装着。最も電圧が掛かりそうな箇所をこのリレーに交換。問題なく動作します。心もち同調速度も早くなった気がします。(因み正確にはMade in THAILAND)

基板も焼損、炭化部分の切除

 リレー交換とともに苦労したのが基板焼損(炭化)による回路短絡。炭化した部分が導通してしまい交換したリレーを更に焼いてしまったことは大失敗でした。炭化した基板焼損部分がここまでハッキリと導通してしまう経験も初めてです。カッターで炭化した部分を切除(まるで腫瘍摘出のようです)し、剥がれたプリントパターンをリード線で代替。

出力側コンデンサーも国産ブランドに総取り替え!!

 高圧に晒される出力側のコンデンサーも全て「ムラタ製」ブランド・コンデンサーに交換しました。装着されていた(中国製?)コンデンサーは6kv耐圧ですが、何故か同サイズのムラタ製は3kv耐圧。ムラタの場合6kvは少々サイズが大きくなりますが「安心」を選択して全てムラタの6kvで統一。なんとも贅沢なATUとして復活を果たしました。

 何はともあれ、久しぶりにHFに出られそうです。

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