当局の北北西側テラスの真正面に30階建ビルを建設中です。2015年完成予定で現在8階部分まで嵩が上がってきました。当局宅は地上28階建て高層マンションの5階部分に位置するので、正面は完全に塞ががる状況にあり、既に50MHz〜430MHzに影響が出始めました。 では今まで比企郡堂平山や奥多摩の移動局は59オーバーで入感していたのがメーター読みで5〜7程度まで下がっています。

7回部分を建設中 50MHz、144MHzが殆ど入らなくなった

建設中のビル V/UHFが殆ど入らなくなった

 ビル反射が有効な430MHzはまだしも、50MHzに至っては完全にアウト。先般設置したロングワイヤーで電離層に当てて飛ばす以外に方法はなく、従来見通し距離で通信できていた局の殆どが交信不能状態に陥っています。このまま工事が進むと更なる状況の悪化が予想されます。
居ても立ってもいられず、行動に移すことにしました。

隣接するビルとの位置関係

隣接するビルとの位置関係 マンションとビルの間は30m〜50m

東北東のテラス活用へ

 ビル建設以前は180度視界が開けていたため北北西テラスにアンテナ群を設置。無線機群がある書斎もこちらに面しているため、同軸ケーブルの引き回しもエアコンダクトを利用し効率よく配置しています。今後テラス正面に巨大なコンクリート壁が立ちはだかりますが、HFはロングワイヤーを使用すれば打ち上げ角を高くとれる為、ビルの谷間でも何とか使えるような気がします。

 問題は50MHzから上の周波数です。ビル完成後も西南西と北北東の抜けは確保できるので伝搬方向によっては可能性も残ることから、常設のアンテナ群はそのままに東北東側の小さなテラスへV/UHFのアンテナを出すことにしました。北北東テラスは北北西テラスの1/4程度の広さで、眼下にはマンションの中庭と斜め前には28階建の別棟が建っています。身を乗り出せば右側に多摩川下流域、武蔵小杉の高層マンション群を見ることができる位置関係です。真北から真東に掛けての90度が開けており、国分寺崖線越しに東京都心部方向も開けています。430MHzあたりだと隣のマンション棟に反射させれば失われた北北西方面もカバーできるかもしれませんが、当マンションは規約でアンテナ設置が原則許されないため目立つアンテナは出せません。

シャックとアンテナの位置関係

シャックとアンテナの位置関係

ATAS-25を仮設

東北東テラスに出したATAS-25 50MHz〜430MHz(7MHz〜430MHz)をカバー

このアンテナ 東北東テラスに出したATAS-25 50MHz〜430MHz(7MHz〜430MHz)をカバー

 同軸ケーブル引き回しが大変でした。書斎〜リビング〜ダイニング〜東北東テラスの間を図のように大回り(25m)に5D-FBを這わせました。流石にリビング・ダイニングの床に同軸を突っ切らせる訳にも行きませんので。(笑)東北東テラスに出すアンテナは移動用のATAS-25を「試用」することにしました。今回は「仮設」ということもあり、三脚に固定できることからこのアンテナを採用。様子を見ながらラジアル・レスGP等にアップグレードを検討中です。現在、50MHz〜430MHzに設定していますがエレメントを延長すれば7MHz〜でQRP可能となります。

 このアンテナはATAS-100の手動版といったところですが、何故か144/430MHzのSWRが下がりません。ラジアルは付けているし、給電部は金属製手すりよりも上に来ているので干渉物もありません。やはり要因は25mの5D-FBでしょうか。アルミサッシ通過部分は市販の高周波用フラットケーブルを介しています。その他、2箇所でコネクタを介して継ぎ足していることもあり転送損失等もあるようです。FT-897Dにデュプレクサを介して繋いでいますが、430MHzではアンテナ部分で約1/3の電力損失を確認しています。最大出力時に12w程度しか空中線に入力されません。同軸ケーブル末端にダミーロードを繋いだ状態でSWR=1.2を示し、アンテナを繋いだ場合でもSWR=1.5 / 433MHz 付近となりました。430MHz帯では1.5でもバカにならない数値です。追々改善策を講じてゆきたいと思います。

 この状態でテラスの真裏に当たる神奈川県愛甲郡の電波が59フルスケールで入感。実行出力10w程度の当局の電波も59オーバーで先方に届いていたとのこと。まずまずの結果です。144MHzに関しては転送ロスも少なく、送信機出力50wに対して実効出力45wで送信可能であることを確認。コレは使えそう!!!

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