以前書いたATAS-100、ATAS-120、ATAS-120aをリグに頼らず制御する回路について、各方面より再公開して欲しいとのご要望を頂いております。 別に何の変哲もない3端子レギュレータを2個使用しただけの粗末なものですが、工夫次第では色々なカタチに発展できるかも知れません。

 構造は至って簡単です。ATASシステムは同軸給電線のホット側にプラスの電位を架けることでアンテナ内の直流モーターを駆動する仕掛けになっており、+10v以上で上昇、+8v以下で下降、+9v付近で停止します。他社のスクリュードライバー・アンテナの場合、制御用に別ケーブルを引き回す構造になっており、「接続できるリグがヤエス製の一部の型式に限られるATASシステム」に対して「リグのメーカー形式を問わない」というメリットはあるものの、アンテナとリグの距離が離れた場合には、同軸ケーブルと共に制御ケーブルも引き回さねばならないデメリットもあります。すなわち、ATASシステムをリグに依存せず制御できる「コントローラー」さえあれば全ての問題が解決できるというわけです。サードパーティー製のコントローラーも製品化されておりますが、極めてシンプルな構造ですので自作にチャレンジしてみるのも宜しいかと思います。当局ではATC-100なる既製品の中古を入手しましたが、少々問題があり以下の回路にそっくり中身をリプレースしました。基本構造は同じです。

 こちらが回路図(PDF)です。

 制作に必要なパーツは以下の通りです。

  • 3端子レギュレーター  7812 (ヒートシンクが必要)
  • 3端子レギュレーター  7808(ヒートシンクが必要)
  • セラミック・コンデンサー 0.1μF (耐圧2kv)
  • セラミック・コンデンサー 0.1μF (耐圧25v)
  • 電解コンデンサー 10μF(耐圧25v)
  • RFC 100μH
  • トグルスイッチ(1回路2接点、中点付き)
  • 1.5D2Vケーブル (ケース内配線用)
  • M型ジャック 2個
  • DCジャック 適宜
  • フェライトビーズ 1個 (13.8vラインに挿入)
  • リードワイヤ 適宜
  • ガラスエポキシ基板
  • 適当なケース
  • ネジ類、その他

 C1はRig側への直流遮断用カップリングコンデンサ、C2〜C4は発振止めです。RFCは100μH程度のもの市販品でOK。C1は0.01μFでも可能ですが耐圧に注意して下さい。下げすぎるとローバンドが使えなくなります。

 使用上の留意点は、上端、下端においてオーバーカレント(OC)が発生することです。従って3端子レギュレータには必ず放熱板(ヒートシンク)を取り付けて下さい。電流が急激に上昇しますのでLEDなどで警告する回路を付加しても良いでしょう。また、OC状態でアンテナ内の回路やモーターが焼損することはありません。小生宅ではシャックの正面にアンテナが設置されており、常に可視状態にあるため保護回路は省略しました。

 リグのATU制御回路と連動させられますので、工夫次第ではFT-897、FT-857などと同様にチューンボタン一押しでかんたんに制御することも可能でしょう。

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