先月自作した無線機切替スイッチボックス(マイク切替SW)のその後について書きます。使ってみて気になるところ、要改善事項等々を整理してみると以下のようになりました。

【Ver.1.0.0の問題点】

1.2台のリグを電源ON状態でSWボックスに接続すると送信時にハム音がのる
2.ミキサーなどの外部機器を接続するとハム音がのる
3.LEDメーターの消灯時にクリックノイズが発生

そこで、まず次の対策を実施しました。

【Ver.1.0.1 改良点】

1.内部のAF取り回しをシールドケーブル化
2.アースポイントの見直し
3.SWボックスに接続する全てのケーブルにパッチンコア取付

 この改良でハム音は気にならない程度まで改善。しかし、相変わらず2台のリグの電源を入れた状態だと発振気味。

 原因はグランド・ループであることは判っていますが、手持ちのパーツではどうにもなりません。また、外部機器によっては相変わらずハム音が気になります。恐らく無線機器とミキサーやコンプレッサーなどの音響機器ではアースの取り方が異なるためでしょう。やはり「あの方法」しかなさそうです。クルマのシガーライターソケットから電源を取りながらカーオーディオのAUX端子に外部機器を繋ぐと発生するノイズトラブルの回避策として、音声ラインへトランスを挿入し直流遮断を行うという方法があります。グランド・アイソレーションと呼ばれる手法です。今回のケースでは正にこの方法が効きそう・・・。デジタル化された昨今のオーディオの世界では忘れ去られた方法ですが、アマチュア無線に使う低周波回路ですから20Hz〜20KHzフラット特性が求められる訳でもなくS/Nが改善されればOKです。早速適当なトランスを探すことに。ネットでピッタリのドライバ・トランスを見つけました。入出力600Ωで2次側にはセンタータップが出ている小型トランスです。昭和のオーディオマニアなら誰でも知っている、あのサンスイ製トランス ST-71、通販で1個560円です。これをリグ側(出力側)の8ピンコネクターと回路の間に挿入。入力側のXLR端子直後にも挿入すれば、アイソレーションと平衡・不平衡変換も同時に実現できます。これでハム音のないクリアな変調が実現!(^o^)。

 LEDメーターによるノイズについてはパスコンをLEDに並列接続しても効果がなく、どうやらリグから供給されている5v電源の容量に問題がありそうです。メーター回路の電源を006P電池に切り替えることで「解決」としました。ということで、Ver 1.1.0としてリリース!!

 早速ローカル立ち会い(笑)のもとロールアウト・テストを実施。変調からはハム音が消え、極めてクリアなサウンドに。。。平衡・不平衡の変換方法がコールド・グランド短絡からトランス変換に変わったことで、結果インピーダンス・ロスが無くなり入力電圧が高くなったので-60dBのアッテネーターをトランス直後に挿入しました。3個のトランスは1列に並べてハンダで固定、トランス・ケースはXLR端子側のGNDに短絡させました。

 14MHzで8エリアのOMさんにお付き合い頂きセッティング完了。(FMは自分でモニターしながら調整)FT-847、FT-897側もそれぞれ調整しましたが、FT-847との相性が良いようです。

 897は60%変調(1KHz FM変調)程度でも歪みが出てきます。どうやらリグのクセのよう。SSB運用時は100Hz〜3.4KHz内に収まるようEQを調整します。ミキサー内蔵のコンプレッサー・リミッターも十分効果があり!FM運用時は高域・低域ともに若干絞り、2.5KHzバンドを若干持ち上げています。
プリセット機能付きのグラフィック・イコライザーがあれば便利ですね〜。

 余談ですが、小生が使用しているベリンガー製のミキサーはUSB端子が付いていて、PCのオーディオインターフェースを兼ねています。ソフトウェア・トーンジェネレーター(低周波信号発振)を使って無線機を調整する際には、正確なレベルで信号を送出できるので重宝します。

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