今日で仕事納め。用事も済ませ早々に帰宅しました。大掃除も済んだし、なんとなく気分は工作モード(?)。前々から考えていたHFのセカンドANTの製作に取り掛かることに。製作と言っても、寄せ集めのパーツで作ったお手軽ワイヤーアンテナです。

【あり合わせで作る簡単お手軽アンテナ】

 我が家のアンテナは、アパマン故にQRV毎にアームを回転してテラスから突き出すタイプのものがメインなので、思い立ったとき即QRVという訳に行かないのが少し不便です。(別の部屋のテラスに出てアームを回す必要がある)そんな事情もあり、テラス内に常設できる(目立たない)ベント・ダイポールANTにチャレンジです。ベント・ダイポールとは、その名の通り「折り曲げ」ダイポールのこと。1/2波長ダイポールのエレメントの先を地表に対して垂直に折り曲げる至ってシンプルな構造。水平実効長を短くできるので狭いテラス内に設置できるという利点があります。更に、片側(1/4λ)の先端から40%の所で折り曲げるとインピーダンスを50Ω付近に固定できるので、バラン無しで50Ω系の同軸ケーブルから給電できるという優れものです。輻射効率もベントによる若干の損失がありますが、実用上は全く問題になりません。

使ったパーツは・・・

  1. 余った平行2線式スピーカーケーブル(1/4λ分)
  2. 小さなケース 1個
  3. M型ジャック 1個
  4. カーテン留め具(100均)4個
  5. 画材固定ワイヤー 2個
  6. 強力吸盤 2個
  7. スーパーの袋 2枚
  8. 砂利

【製作開始】

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オーディオ用 平行2線式SPケーブル

 まず、エレメントに使用する適当なコードを探すことに。丁度、オーディオ用のスピーカーケーブルが大量に余っていたので、これを使うことに。重すぎず、細すぎず、丁度よさそうです。給電部に5Dクラスの同軸を接続してぶら下げれば相当な重量になるので、テンションに対して耐久性が求められます。エレメント(片側)部分の実効長は1/4λですから、平行2線式のコードを1/4λカット後にホット/コールドを裂いてやればOK。小生は21MHz帯用に中心周波数が21.200MHz付近になるよう3.6m程カットしまし。設置後のトラッキングや給電部、エレメント端の処理を考慮して実効長よりも多少長めでカットすると良いでしょう。

 次に給電部の製作です。今回はバラン無しですのでM型ジャックとエレメントの接続部分をケーシングできる程度の小さな箱を用意しました。偶々サンハヤトの小型ビニールケースが手元にありましたが、100均のタッパーでも構わないと思います。これも荷重になる部分ですから、できるだけ軽量かつ必要最小限の大きさでなけばなりません。M型ジャックもメタル製の軽量のものが良いでしょう。M型ジャック取付部分とエレメント引出部分の穴を開けます。この時、架空状態を考慮しエレメントのテンションで同軸ケーブルをぶら下げられる構造となるよう意識して穴を開ければ良いでしょう。M型ジャックを取り付けたら、エレメントをホット/コールドにそれぞれ半田付けします。この際にも架空状態に於けるテンションを考慮し、エレメント側の引張力で半田付けが取れないよう工夫が必要。エレメントの太さと同等径の穴の外側からケース内に線を引き込み、M型ジャック取り付け位置から1cm程度の所にダンゴを作って、線が外側に抜け出ないようにしました。ココはケースの材質や穴の開け方によって工夫が必要になります。

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給電部 ケーシングした状態

  ベント(折り曲げ)位置はエレメント端から40%点として、家庭用カーテン取付フックを碍子代わりに使用しました。これも100均で購入可能。横方向に対しては極めて貧弱な材質ですが、縦方向の引張力に対してはそこそこの耐久性を持ちます。更にエレメント端にもカーテンフックを取り付けます。ここにはバラスト(重り)をぶら下げます。ここまで準備できたら、あとは設置のみ。

 

 

【設置作業】

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画額を壁に吊す市販のワイヤー

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碍子代わりに使った市販のカーテンフック(100均)

  当局のマンションテラスの横方向の実効長は1/2λ+数十センチです。両サイドは平らな部分しか無く、ワイヤー類をフックできる構造ではないので、強力吸盤(100均)でステー線を固定することにしました。ステー線はテンション調整が容易に行えることを考慮し、画額をぶら下げる市販のワイヤーを流用。これだと長さを自由に調整できます。そして、エレメント端(ベント端)には砂利を入れたスーパーの袋をぶら下げてバラストとしました。砂利の量を増減することでテンションを調整できます。

 

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強力吸盤を壁に取り付けた状態

  ダイポールアンテナは周囲の構造物の影響を受けやすいので、エレメントはなるべく建物などから離して架空設置した方が良いでしょう。SWRが最低値となるようベント位置を調整すれば設置完了。

 テストしたときには、ベント位置40%でSWR 1.4でした。どうやら水平部分よりもベント部分の方が周囲の影響を受けやすいようです。ややV型に設置した場合が最も良好なSWR値を示しました。テラスへの設置では、テラス屋根、ベランダ鋼体、他のアンテナ等、影響を与える構造物が多いせいか室内でテストしたような値は出ず、SWRは2.5付近でした。恐らく、ベント部分が壁に接しているせいでしょう。ベント増やしすぎると、輻射効率が落ち、インピーダンスも下がりすぎてしまい逆効果。ここはアンテナチューナーを介して様子を観ることにしました。

 冬場で21MHz帯のコンディション自体がそもそも悪いので、まだ効果測定はできていませんが、9エリの局と香港の局が+20dbで入感しています。後日、インプレッションの続きをリポートします

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